嫁入道具に着物は必要?着物のプロに聞いた!着物の基本知識と準備すべきものとは?
日本で伝統的に続く婚姻の際に嫁いでゆく娘のために持たせる<着物>。最近では一式そろえて・・・・という方もめっきり少なくなってきました。とはいえ、お家柄や地域によってもその考えかたは異なるので用意するにせよしないにせよまずは大人の女性としてのたしなみとして着物の知識をしっておきましょう。
今回は着物のプロ 広島市中区にある手づくり呉服専門店 | きものや棗の棗先生にお話をうかがいました。
手づくり呉服専門店 | きものや棗のページはこちら
F:女性が着物を着る節目や機会を教えてください
N:日本では昔から人生の節目に着物を着ることで、その成長を祝い、感謝してきました。
まず、出産後お宮参りの時に着るお初着、幼少時代には七五三で。このあたりは有名ですね。
最近では1/2成人式 10歳のお祝いに着物をきて記念写真を撮るかたもいらっしゃるようです。あとは、十三参り。数え年の13歳は、大人の仲間入りをする年齢とされていて知恵と福徳を授かるためにお参りします。
そして二十歳の成人式。ご存じの通り振袖を着てお祝いします。
その後も大学の卒業式、お稽古ごとやお正月、結婚式に呼ばれたとき、身内の不幸時、日本では人生のあらゆるシーンで着物を着る機会があるんです。
F:たしかにそうですね。ざっと伺っただけでもこんなに多くの機会があるんですね。着物を着るということ自体みなさん好意的でむしろ結婚式でも和装はとても流行っています。
ただ、衣装屋さんや写真屋さんで気軽にレンタルするなんて方も多いように思いますが、レンタルと購入の考え方 メリットデメリットを教えてもらえますか?
N:たしかにレンタルは価格も安く抑えれて、簡単返却で手軽さも売りだったりします。しかし、レンタルは量販されているものが多く、同じ柄で個性がなく、見ても触っても、すぐにわかる仕立てです。
F:そうなんですね・・・確かにレンタルはいつだれが着たかも分からないですし、せっかくの節目にさらにはハレの舞台で着る着物がペラペラしたものならテンションさがります。また、やはり両親から贈ってもらった着物というのはなんともうれしいですし、その思いも含め一生の宝物ですもんね。
N:はい、そのとおりです、レンタルも良いですがそれならお母様の着物を仕立て直すなどをおススメします。仕立て直しや染め替えして、おばあ様から3代も着れば着物も本望ですね。
F:これだけは準備しておきたい嫁入り道具の着物を教えてください。
N:まずは、「喪」の着物。急に入用になり欲しいと思ってもすぐに用意はできません。ご長男のお嫁さんなのに、二男嫁や義妹さんが持っているのに自分だけがなかった・・というのは流石に立場がないかもしれません。あとはやはり訪問着そして、色無地くらいでよいと思います。
F:棗さんではどんな着物が作れるのですか?
N:京都、東京友禅・江戸小紋・辻が花絞り染め、『日本の職人による手づくり』にこだわった着物を製作・販売をしております。自社で着物の染出しをしている弊社だからこそ、ご提案できる事が沢山あります。
F:でもなんだか、きもの屋さんへ訪問するのって敷居が高い感じがするのですが・・・
N:着物にちょっと興味のあるかたも、いきなり着物を買うというのもなかなか勇気がいるのかもしれませんね。
そんな方たちには着付けのお稽古レッスンをおススメします。
着物のTPОやコーディネートのこと半衿の付け方からたたみ方まで着付け以外の基礎も学んでいただけます。もっと沢山の人に着物を身近に感じてもらい、もっと着物を着ることを楽しんでほしいから1時間半10回コース 受講料 10,000円 で行っています。
手づくり呉服専門店 | きものや棗のレッスンはこちら
F:それはとてもお得ですね。
N:はい、着物もお持ちのものでいいので、気軽に・気楽に「着物を着る事」を楽しみましょう。
お話をうかがっていて、せっかく日本に生まれ育ったから<着物を着る>そんな機会を大切にしなければならないと思いました。
日本女性のたしなみとしてこれからの生活の中で着物にふれあうゆとりがもてれば素敵ですよね♡
結婚式という節目で<着物>についてちょっと考えてみませんか?
この記事を書いた人:takagi
㈱ファルベmanager兼ウェディングマート管理者
働いている職場はこんな会社: 株式会社ファルベ
運営しているネットショップ: wedding shop FARBE