知っておきたい“花嫁ごはん”ポッコリお腹を防ぐ食事のお話
今回は、花嫁衣装を素敵に着こなすために知っておきたいポッコリお腹を防ぐ食事のお話です。
せっかくの素敵な花嫁衣装も下腹ポッコリでは残念ですよね。腸は美と健康のバロメーターといわれます。結婚式当日はもちろん女性にとっては腸内環境を整えておくことがいつまでも若々しく健康的な自分でいるために必須です。
~便秘には食物繊維!!だけではない!?
食事をしっかりとセーブしてダイエットしている最中に便秘になると『野菜はしっかり食べているのに・・・』『食物繊維は摂れていると思うけど・・・』と思うことありませんか?
ダイエット中、朝はスムージー、昼はサンドイッチとカフェオレ、夜はサラダなどの野菜中心で軽めになんていう食事だと、食物繊維だけでなくそもそも食事量が少なすぎるために便のかさを増やすことができません。
このように食事量が少ないために便秘になるということは少なくありません。せっかくダイエットしているのに、便が腸に滞ることでガスを発生してしまいポッコリお腹の原因になってしまっては残念ですよね。便秘になってしまったらまず食事量自体が少なすぎないかを一度見直してみましょう。
~マグネシウムにも注目~
便秘になったら食物繊維や食事量だけではなく、大豆製品や海藻類に多く含まれるマグネシウムが不足していないかにも注目してみて!マグネシウムは、腸の蠕動運動に働きかけることがわかっており、便を押し出すサポートをしてくれます。
また、マグネシウムには水分を吸着する性質があるので、便をやわらかくする作用も期待できます。ですから、マグネシウムは便をやわらかくしてスムーズに排泄するのを助けてくれるのです。
納豆やワカメ、ヒジキなどは常備しておくとよいですね。また、雑穀米や胚芽米などはマグネシウムを豊富に含みますから、主食を精白米からチョイスチェンジするのもおすすめです。
~漬物と味噌汁とお米で便秘解消~
腸内環境をよくする方法として、外から菌をとり入れることも大切です。腸内環境のために毎日ヨーグルトを食べているという人も多いですね。ヨーグルトもよいですが、味噌や漬物、かつお節などもおすすめです。
善玉菌にしっかり繁殖してもらうためには、菌を入れるときにエサも同時にあげるとよいですね。そのエサというのが食物繊維と糖質です。食物繊維と糖質がくっついた代表的な食べ物がお米です。お米と漬物、味噌汁の食べ合わせは便秘解消におすすめの食べ合わせです。
味噌汁にはワカメや野菜など食物繊維やマグネシウムを含む食材を具材にするとさらにいいですね。洋食が多いという人は、1日1食は和食を意識して取り入れたり、外食で和定食を選ぶなどするといいでしょう。
~腸内環境の良しあしが幸せ度や睡眠を左右する?~
心の安定を保つことから「ハッピーホルモン」と呼ばれる「セロトニン」と脳をリラックスさせ「入眠ホルモン」と呼ばれる「メラトニン」の材料はたんぱく質に含まれるトリプトファンというもので、その約95%をつくっています。腸内の環境がよい人は睡眠の質が高いといわれています。
特に睡眠時間を十分に確保できないという人は、量を質でカバーできるように腸内環境をよくすることを心がけてみましょう。
メラトニンは若く美しい身体を保つためのアンチエイジングホルモンとして注目されていますし、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」も肌をきれいにしたり、日中受けた体のダメージを修復する作用があります。体内時計をしっかりと意識することも大切です。
【花嫁ごはんレシピ】
きのこと昆布のなめたけ
(材料 つくりやすい分量)
刻み昆布 10g
しいたけ 4枚
しめじ 100g
まいたけ 100g
えのきだけ 100g
しいたけの戻し汁 200ml
酒 大さじ1
みりん・醤油 各100ml
(作り方)
- しいたけは薄切り、しめじとまいたけは食べやすい大きさにほぐし、えのきだけは根元を切り落として長さを3等分に切る。
- 鍋に刻み昆布と①、酒と水を入れて火にかけ、きのこがしんなりしたらみりんと醤油を入れて水分がなくなるまで煮る。
(ポイント)
食物繊維とマグネシウムを多く含む昆布を使って便秘改善をサポート!
この記事を書いた人:
ウェルネス栄養サポート 代表/主任管理栄養士 藤岡華代
管理栄養士、広島市認定食農コーディネーターなど。幅広い世代に向け具体的で実践しやすい食事指導を行っている。
http://www.local-fan.or.jp/