知っておきたい“花嫁ごはん”妊娠力にも関わる脂質についてのお話
今回は、妊娠力にも関わる脂質についてのお話です。
脂質というと『ダイエットの敵』『美容の敵』というイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は、脂質は女性の美しさに味方してくれる栄養素です。
女性らしいボディーラインや潤いのある素肌にも関わる女性ホルモンの材料として脂質は不可欠なのです。その他にも、冷え性や月経不順などの不調とも深い関係があります。脂質を味方につけて健康美人を目指しましょう!
~あなたの体脂肪率は何%?~
普段から体重は気にするという人は多いけれど、体脂肪率はあまり気にしていなかったという人は意外と多いもの。体脂肪率を測ってみて、17%以下の人は注意しましょう。
体脂肪率が極端に低いと、月経不順や無月経の原因になります。「今はきちんと月経が来ているから大丈夫」と思うのは危険です。一度月経不順になると、回復するのに数年かかる場合もあります。
将来妊娠や出産を考えている場合には、体脂肪率の低さが不妊の原因や妊娠までに時間がかかるリスクが上がることなども頭に入れておくことが大切です。まずは、自分の体脂肪率が20%以上あるか一度測ってみて、自分の身体に向き合ってみてくださいね。
~体脂肪率と不調の関係~
体脂肪率と「冷え」や「肌荒れ」、「むくみ」などの女性に多い悩みには関係があります。脂肪は身体の断熱材のような役割をしています。
例えば家の断熱材が薄いと熱が逃げてしまい部屋の中はすぐに冷えてしまいますよね。それと同じように、筋肉が作り出した熱を保温してくれる脂肪の量が少ないと身体を温めておくことができず冷えに繋がります。
身体に冷えがあると血流が悪くなりむくみにつながることもあるのです。冷えやむくみの原因には、体脂肪率の低さの他にも筋肉不足も原因の一つに考えられますから、特に毎年冷え性で身体が冷えてつらいという人は体脂肪率や筋肉不足がないか見直してみるといいかもしれません。
~コレステロールが女性らしさを作る!?
女性ホルモンの原材料はDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)、別名「ホルモンの母」と呼ばれる物質です。実はこのDHEAの原料は血中脂質である「コレステロール」です。『コレステロールって健康の敵でしょ?』という声が聞こえてきそうですね。
確かにコレステロールは「酸化」や「糖化」してしまうと血管にダメージを与えたり、老化の原因になります。ですから、コレステロールの悪影響を気にするなら、コレステロールを「酸化」や「糖化」させないような食べ方を心がけることが大切です。(「酸化」や「糖化」については、知っておきたい花嫁ごはん②をご覧ください。)
女性ホルモンの恩恵を受けて、女性らしいボディーラインや潤いのあるつやつやのお肌を手に入れるためには、体内のコレステロール値が低ければ低いほどよいというわけではありません。
「ダイエット中は極力脂質をとらないようにしています」というのは間違い。良い油を適量とることが大切なのです。
~美しい女性は脂質を味方につけている~
バストやヒップなどの女性らしい丸みを帯びたボディーや、女性らしいオーラを作る女性ホルモンはコレステロールが作り出すもの。美しい女性は脂質を味方につけていると心得ることが大切です。
【花嫁ごはんレシピ】
(材料2人分)
- ニンジン 中1本(100㌘)
- クルミ 10粒
- ゆで卵 1個
- ニンニク(すりおろし) 小さじ1/2
- パセリ 1枝
【ドレッシング】
- 粉チーズ・亜麻仁油 各大さじ1
- 白ワインビネガー 小さじ2
- 粒マスタード・ハチミツ 各小さじ1
- 塩・こしょう 各少々
(作り方)
- ニンジンは千切り、クルミとゆで卵は粗く刻み、パセリはみじん切りにする。
- ボウルにドレッシングの材料を入れて混ぜ、すべての材料を入れて混ぜる。
(ポイント)
クルミや亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸は体内で一部が必須脂肪酸であるDHA・EPAに変換されます。必須脂肪酸は肌の潤いを守るセラミドの材料であり、女性ホルモンの働きにも欠かせません。
この記事を書いた人:
ウェルネス栄養サポート 代表/主任管理栄養士 藤岡華代
管理栄養士、広島市認定食農コーディネーターなど。幅広い世代に向け具体的で実践しやすい食事指導を行っている。
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