《日柄はどこまで重要?!》「仏滅」を選ぶのって実際のところどうなの?
「結婚式を挙げるなら大安。仏滅は避けること。」昔からよく言われている、この通説。
でも、「挙げたい日程が仏滅だ」「希望の式場が仏滅しか空いてなかった!」ということも…。そもそも、本当に仏滅に結婚式を挙げるのは良くないことなのでしょうか?
前回は、この『六輝』の由来やそれぞれの吉凶についてご紹介しました。今回は、「仏滅」の一般的な解釈とは逆のプラス説や、実際どの程度重視すべきか…などをお話したいと思います。
結婚式の日柄について悩んでいるプレ花嫁さん、ぜひ由来や意味なども知った上でぜひ判断してみてくださいね!
「仏滅」こそ良い日?
実は、「仏滅」こそ良い日とする解釈があるのをご存知でしたか?
「仏滅」は元々「物滅」と表記されており、「物がいったん滅び、新たに物事が始まる日」とされ、「大安」よりも物事を始めるには良い日という説もあるんです。
また、「一番悪い日だからこそ、これから良くなる一方だ!」と解釈する場合もあるそう。
そして、前回もお伝えしたように、この『六輝』は本来仏教と何ら関係はありません。特に浄土真宗では「日の吉凶を選ぶことはよくない」との教えから『六輝』はむしろタブーとされているそうです。
他にも宗派によって様々な考え方があるらしく、以前私がお手伝いした住職の息子さんは、「私たちの宗派では、仏滅は逆に良い日とされているんですよ」とおっしゃって仏滅に結婚式を挙げられたこともありました。
「仏滅」に結婚式を挙げるメリットもある?!
『六輝』の吉凶が気にならないという方にとっては、実は「仏滅」というのはおすすめの日柄でもあります。
例えば、式場によっては「仏滅割引」がある場合も!同じ式場で挙げるのであれば、少しでもお得な方が嬉しいですよね♡
また、「仏滅」は結婚式を挙げる方が少ない分、当日式場が混雑していなかったり、組数が少ない分、人気の司会者やカメラマンを手配出来やすかったりなど、より良いサービスを受けられることも。
逆に「大安」となると、組数が多い分、ロビーがどうしても混雑したり、夜の部にもなると、残念ながらスタッフにも疲労感が…。
さらに、「大安」は「仏滅」よりもゲストの欠席率が高くなりがち。特に春や秋のベストシーズンの「大安」ともなると、「招待された2件の結婚式が同じ日程!」ということがどうしても起こりやすくなってしまいます。
意外なことに、一見良いことばかりの「大安」にはないメリットが「仏滅」にはあるんです。
結局、「仏滅」は避けるべきなの?
結論から言うと、結婚式を挙げる新郎新婦様、そして周りの人達が「どの程度気にするか」次第です!
プレ花嫁さんの中には、「結婚式を挙げることになるまで六輝は気にしたことがなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?私自身も、婚礼の仕事に就くまで全くといって良いほど気にしたことがありませんでした。
現在では、六輝が記載されたカレンダーも昔に比べると少ないですし、特に若い世代の人達は、日常生活で六輝を重視することは少ないと思います。
ただ一方で、祖父母世代の人達の中には、今でも六輝を重視しながら生活をしている人もいます。なかには、冠婚葬祭や引越しなど以外にも「お金を引き出すのは大安」と決めている人もいるとか…。
これらの吉凶占いは、もちろん科学的根拠はありません。
「仏滅」に結婚したからといって結婚生活がうまくいかない…ということもありませんし、「大安」に結婚したから安泰!ということも、もちろんありません。
また、六輝は七曜と同じように、毎年同じではありません。「大安」に結婚式を挙げたとしても、何年後かには「仏滅」の結婚記念日がやってくることも…。
higara
もし、ふたりが結婚式を挙げたい「式場」や「時期・日程・記念日」があるのであれば、『六輝』よりもそちらを優先させた方が、将来後悔は少ないと思います。
ただ、この『六輝』は、新郎新婦様本人よりも親族の方が気にする場合が多いのも事実。親御様がどの程度重視したいと考えているかは、必ず確認をしてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、暦注には『六輝』以外に『十二直』『二十八宿』というものもあります。希望日が「仏滅だ…」と気落ちしているプレ花嫁さんは、こちらも調べてみると実は良い日ということもあるかもしれませんよ!
大切な結婚記念日となる日程。ぜひ後悔のないように決定してくださいね♡