あれもこれも持ち込みたい!⇔式場側からみた持込NGなものとその理由
「あれもこれも、持込もう♡」と思っていたら…式場から持込NGと言われてしまった!という経験はありませんか?
「料金を抑えたいから…」
「式場に希望するものがなかったから…」
持込を希望する理由は色々とあると思いますが、どこの式場でも持込がOKなものとNGなものがあります。
ただ、これも利益確保のために式場側が理不尽にNGを出している訳ではなく、多くの場合は、持込むことによって何かしらのリスクが発生するものがほとんど。
「ただ持込みNGと言われても、納得できない!」というプレ花嫁さんもいらっしゃると思います。
だからこそ、多くの式場が持込NGとしている代表的な項目と、その理由である持込みのリスクについてご紹介したいと思います!
「どうしても持ち込みたい!」という場合は、今からご紹介するリスクを了承の上で、ぜひプランナーさんに相談してみて下さいね。
スタッフを持ち込みしたい
スタッフの持込を禁止している式場も多くあります。スタッフと一言で言っても、色々な役割のスタッフがいるので…それぞれの場合についてご説明したいと思います。
カメラマンさん
式場によっては、持込のカメラマンが入れる部分に制限がある場合があります。
例えば、お仕度中の撮影はNGや、挙式会場は専属のカメラマン以外は撮影NGなど…。
大切な瞬間を余すところなく記録するためには、ぜひ事前に確認をしておきたいところです。
また、当日式場のスタッフ同士はインカムと呼ばれる無線のようなもので、常に情報をやりとりしています。
その為、当日急遽進行が変更になったり、決定的な瞬間を撮影して欲しいときなどはリアルタイムでカメラマンに連絡や指示を出すのですが、外部のカメラマンとインカムでやりとりをすることは出来ません。その為、撮り逃してしまうリスクがどうしてもあります…。
また、プロではなく、友人や親族に撮影をお願いしようとしている場合は、必ずクオリティーに大きな差が生まれます…。
写真は一生残るもの。後悔しないように選択してくださいね!
ヘアメイクさん
結婚式のヘアメイクは、時間との勝負です!
特にお色直しは、10分や15分で着付けからヘアセットの変更まで行う必要があります。
その為、通常の美容院のヘアメイクなどとは勝手が違うと言われることも…。ヘアメイクに時間がかかれば、その分、結婚式自体の時間が削られていくリスクがあります。それは避けたいところ。
持込のヘアメイクさんを希望される場合は、せめて婚礼の経験がある方にお願いするのがおすすめです。
司会者さん
ご友人や知り合いのアナウンサーさんなどに司会をお願いしようと考えている方もいらっしゃると思います。
ただ、これもヘアメイクさん同様、トークが上手なことと、結婚式の司会は別物です。
結婚式の司会の経験がある方ならまだ良いのですが…、結婚式において、司会者さんは本当に重要!
司会者さんの腕次第で、その場の雰囲気創りや盛り上がりが全然違ってきます。
また、結婚式には使わない方が良いと言われる「忌み言葉」というものがあります。プロは絶妙にこれを回避してくれますが、経験がない方はなかなかそう上手くはいきません…。
二次会のようなカジュアルな式にしたいのなら、ご友人にお願いするのも良いかもしれませんが、特別なこだわりがなければ、司会はプロにお願いするのがおすすめです!
衣装・ドレスを持ち込みしたい
衣装も持込がNGという場合があります。衣装持込のリスクとしては、メンテナンスが十分に行えないということです。
特にドレスはサイズ感がとても大切。サイズが合わない状態で着用すると、ズレて下着が見えてしまったり、窮屈で苦しくなってしまったりしてしまいます。
その為、ドレスショップでは最終フィッティングを挙式前1週間前後で行い補正をすることが多いのですが、ネット等で自分で購入したドレスの場合はどうしてもこの補正が不十分なことが多くなってしまいます。
また、当日不測の事態(ドレスの破損など)が起こった場合、式場や提携のドレスショップの衣装なら、代替品をすぐに用意したり補修したりすることが出来ますが、持込の衣装だと式場側で対応できないことも…。
以上のことから、持込の衣装はあまりおすすめ出来ないのですが、「どうしても着たいドレスがあるから♡」という場合は、後悔しないように持込を検討した方がいい場合もあると思います。
その場合は、式場のプランナーさんに相談しつつ、ドレスショップから早めに式場へ搬入して貰い、事前に不備がないかしっかりとチェックして貰うなど万全の体制で臨めるようにしておくと安心です!
飲食物を持ち込みしたい
一番多くの式場が持込NGとしているのが、この飲食物ではないでしょうか。
その理由は、飲食物を持ち込むことによって「食中毒の発生」や「異物混入」などのリスクがどうしても高くなってしまうからです。
特に「食中毒の発生」は、結婚式場が一番といって良いほど絶対に避けたい事態。なぜならば、新郎新婦様やゲストの健康を害するだけでなく、営業停止処分になれば、その期間中の婚礼がすべて行えないという事態になってしまいます。該当の婚礼以外の方々にも多大なる被害が及ぶ可能性があるのです。
その為、飲食物は仕入れルートから厨房での管理まで徹底して行われています。 しかし、持込となればそうはいきません。夏場は温度管理が難しいですし、冬場はノロウイルスなどが猛威をふるっており、式場に到着するまでにどこで何が起きるか分からないからです。その為、多くの結婚式場では、リスクを回避するためにも飲食物の持込をお断りしているのです。
ただ、例外とされるものも中にはあります。
飲食物の中でも、引菓子やプチギフトなどはしっかりと梱包がされていたり、賞味期限が比較的長いものも多く、リスクが低い為に持込がOKな場合があります。
料飲も同様です。その場合、持込料が発生する場合がありますので、ぜひ事前に確認してみて下さいね。
装花を持ち込みしたい
生花が持込NGという式場も意外と多くあります。その一番の理由は、生花がとても傷みやすいから。
生花は、温度と湿度にとっても敏感。少しでも暑かったり、乾燥していたりすると、すぐに元気がなくなってしまいます…。それを防ぐため、結婚式場では生花を使用直前まで専用の冷蔵庫に保管しているところも。
その為、持込の生花をアレンジ後に式場へ運び込むとなると、どうしても運送の段階で花びらが折れて変色したり、傷んでしまう危険性があります。
また、生花が傷みやすいのは、運送の段階だけではありません。特にブーケなどは、本番中にドレスやゲストに当たってどうしてもそこから傷んだり、花が落ちてしまったりすることがあります。
式場が用意したブーケなら、予備の花があるのですぐにリペアして貰えますが、持込のブーケだと替えの花自体がない場合も…。
また、花には小さな虫がつきもの。飲食物への異物混入を防ぐために、披露宴会場内のみ持込NGとしているところもあります。
こういった様々なリスクから、生花は持込NGとしている場合が多いのです。
ちなみに、生花以外(プリザーブド・アーティフィシャルフラワー)ならOKという場合も多いので、ぜひ検討してみて下さいね。
いかがでしたでしょうか?
もちろん、これはほんの一例なので、式場によっては、今からご紹介する項目を持込OKとしている式場もありますし、これ以外に持込NGな項目や理由がある場合もあります。また、これ以外に持込がNGな理由もあると思います。ぜひ、それぞれの式場に確認してみて下さいね。
持込には、メリットもデメリットもあります。持込を行うとなっても、式場の方の協力は必要不可欠です。ぜひ、しっかり相談をしたうえで、持込OKとなれば万全の態勢で当日を迎えられるように協力をお願いしておきましょう。
一生に一度の結婚式。後悔のないように素敵なものにして下さいね♡