私も結婚したくなった!出席してほっこりした結婚式ってこんな内容
イメージする結婚式の形は人それぞれだけど、ゲストの皆さんにあたたかな気持ちで祝福してもらいたいという想いは共通しているはず。「なんだかいい結婚式だったね!」「私も結婚したくなっちゃった」参列したゲストの皆さんが思わずそう話してしまうのってどんな結婚式?
今回は、筆者がこれまで出席した結婚式の中でも特に印象的だったほっこりシーンを紹介したいと思います。結婚準備に忙しいプレ花さんたちも、自身の参列体験を振り返ってみてくださいね。
新郎新婦のぎこちないダンスシーンにほっこり
友人の結婚式での一幕のこと、お色直し後に再登場した新郎新婦が高砂の前で立ち止まると、音楽に合わせゆっくりとダンスを始めました。曲はディズニー映画『美女と野獣』のテーマ曲。新婦のカラードレスもイエロー、新郎のタキシードもネイビーと世界観も表現されており、まるで映画のワンシーンを見ているようでした。2人ともダンス経験があるわけではないので少々ぎこちない様子でしたが、時折目を合わせて照れ笑いを浮かべながら踊る様子にこちらもなんだか幸せな気分に。シャイな2人だったので、こんな演出をしてくれるとは思わず、驚いたのも事実です。披露宴の間は2人の世界に入り込むことなくゲストに常に気を遣ってくれていたので、「ラブラブしすぎ!」と気になることもありませんでしたよ。あとで聞いてみたところ、余興やスピーチを頼むのは気が引けるから、自分たち自身でゲストの皆さんを楽しませようと企画したとのこと。2人の人柄や心遣いが感じられ、こんな夫婦になりたいな、と新たな門出を心から祝福できたシーンでした。
子どもたちの登場はアットホームな空気を演出してくれる
無邪気な子どもたちの登場は、厳かな会場の雰囲気も和やかにしてくれますよね。きちんと正装した子どもたちはまるで天使のよう。ちょっと失敗してしまってもゲスト全員であたたかく見守ることができ、式全体にアットホームな空気を演出してくれます。
リングボーイやリングガール、ベールボーイやベールガールといった子どもたちの活躍シーンを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
子どもたちによる演出は何度か経験したことがありますが、挙式の際、子ども好きの新郎が小さな甥っ子くんを抱っこして登場したのにはびっくりしました。
3歳になる甥っ子くんの手にはフラワーシャワーが握られ、一歩進むごとにヒラヒラと花吹雪が舞うという演出つき。ちょっと緊張の面持ちの新郎と楽しそうな様子の甥っ子くんのギャップに、会場からも笑い声が。新郎がパパになったときのことも思い浮かぶようで、あたたかく微笑ましい気持ちになりました。
お色直しの新婦が中座のエスコートに選んだのは?
披露宴で見せ場となるシーンのひとつといえば、新郎新婦のお色直しではないでしょうか。純白のウェディングドレスからカラードレスや色打掛へ、タキシードからカジュアルな正装や袴姿へ、次はどんな姿で登場してくれるのか楽しみになりますよね。しばらく席を空けるからこそ、退席の仕方もきちんとしておきたいものです。高砂から出口まで向かう際、母親や兄弟姉妹、仲の良い友人に付き添いをお願いするのが定番となっていますが、私の印象に残っているのはエスコートに祖母を指名した友人の結婚式。
エスコート役は当日まで内緒にするケースが多いようですが、名前を呼ばれたときのおばあちゃんの感極まった表情が忘れられません。新婦はおばあちゃんっ子だったそうで、どうしてもおばあちゃんと退場したい!とたっての希望だったとのこと。優しく手をとりおばあちゃんの歩みに合わせて一歩ずつゆっくりと退場していく姿に、今までの感謝の気持ちが表れているようでした。
出口まで進んだら、記念品を手渡して改めて感謝のメッセージを伝える新婦。
「いつでも優しく見守ってくれていたおばあちゃん。私はもう大丈夫だから、これからは少しずつ恩返しさせてね」との言葉に、会場も再びジーンと感動的な雰囲気に。記念品を抱きしめ嬉しそうに頷くおばあちゃんの姿も印象的でした。
おばあちゃんと新婦の絆に、ほっこりと優しい気持ちにさせてもらいました。
新婦から両親へピアノ演奏のプレゼント
幼い頃から両親のすすめでずっとピアノを習っていたという新婦。披露宴の終盤、新婦から両親への感謝を伝えるシーンで、新婦が取り出したのは手紙ではなく楽譜でした。
「昔はお父さんお母さんにすすめられてイヤイヤ練習していたピアノだけど、おかげでいつの間にか音楽が大好きになり、音楽を通して○○さん(新郎)と出逢い、この日を迎えることができました。今日は言葉にはできないこれまでの感謝の気持ちをピアノにのせて伝えたいと思います」。そう言うと、ゆっくりとピアノを弾き始めました。
新婦の奏でる美しいピアノのメロディーに、こちらまで思わずもらい泣き。新婦の両親も彼女のピアノを聴くのは数年ぶりだったとのこと。これまでのことを思い出し、私たちゲスト以上に感慨深かったことと思います。もしかしたら家族の思い出の一曲だったかもしれませんね。新婦がピアノを習っていたということは知っていましたが実際に弾いているのを聴くのは初めてだったので、彼女の新たな一面を知ることができたのも嬉しかったです。
演奏後は楽譜に手紙や贈答品を添えて両親へのギフトに。花嫁から両親への手紙は定番の演出ですが、家族の数だけいろいろな感謝の伝え方があるのですね。こんな形で感謝の気持ちを伝えられるのも結婚式ならではかもしれません。結婚式ってやっぱりいいな、と思った、家族の歴史を感じる演出でした。
2人らしいあたたかな結婚式を目指してみて
せっかく結婚式を挙げるなら、参列したゲストの皆さんに「いい式だった!」と思ってもらいたいですよね。「どうすれば記憶に残る結婚式になるの?」とお悩みの方も、自身の体験や卒花さんの演出内容のなかにそのヒントが隠されているかもしれませんよ。おもてなしの心や感謝の気持ちを忘れなければきっと素敵な結婚式になるはず。2人らしさを意識しながら、ほっこりと心あたたまる結婚式を目指してみてはいかがでしょうか。