どうして必要?おめでたい「引菓子」について意外と知らないコト
この記事は2016年11月の記事を再編集しています。
結婚式で引き出物と一緒に贈る引菓子。なぜ引菓子を一緒に贈るのか、意外と知らない人も多いのでは? ひとえに引菓子といっても、和菓子、洋菓子と種類は様々。昔からの定番菓子には知られざる意味も…。そんな引菓子のあれこれ豆知識をちょっぴりご紹介!
そもそも引菓子とは?
引菓子とは、結婚式に参加してくれたゲストに、引き出物と一緒に贈るお菓子のこと。引菓子はゲストの家族へのお土産という意味合いがあります。
これ、知らない人も多いのでは? 知らずに自分ひとりで食べてしまっていた…なんて方、少なくないと思います。絶対にマストなものではありませんが、今は用意していることがほとんど。引菓子がないとゲストにマイナスイメージを持たれてしまうことも。
引菓子の意味って?
引菓子には披露宴のお膳のおすそわけ、つまりは、披露宴で出された料理をゲストの家族におすそ分けする、という意味があります。
しかし、なぜ「引く」という言葉がつくの?と思った人、いませんか? 「引く」は「送る」、「配る」といった意味を持っています。単純に「配る」という意味合いの「引く」以外に、「長引く」など、これから末永く続いていくイメージの意味合いも含まれていて、縁起のいい言葉とされています。
引菓子の起源は?
まだ甘いものが貴重だった昔、お祝いの席に出席してくれた方に「幸せのおすそわけ」として、引出物に小豆あんが入ったお菓子を添えて贈った、というのが引菓子のはじまりだと言われています。さらには平安時代に、お客様が帰る際、その屋敷の家臣が「馬を引き出して送った」というのも由来のひとつなんだとか。
なぜバウムクーヘンや金平糖が人気?
引菓子と言えば、よく贈られるものとしてバウムクーヘンや金平糖があげられます。この2つが選ばれるにはもちろん理由が。日持ちすること、ビジュアルのキレイさもその理由ですが、バウムクーヘンにある“年輪”がポイント。
バームクーヘンは切り口が年輪のように見えることから、繁栄や長寿を意味し、「幾重にも重なった年輪のように、末永く夫婦関係が続くように」という願いが込められています。このことから人気になったんだとか。
長時間かけて丹念につくられる金平糖は、「新しい家庭を築いていく夫婦の姿を連想させる」ということから、おめでたいお菓子とされています。
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引菓子は地域、スタイルによってさまざま
定番ものはありつつも、贈るものは人それぞれ。また、結婚式のスタイルや地域によっても異なります。東北、北陸・甲信越では、引菓子以外に披露宴の料理の折詰や果物、赤飯などを添える地域が多いよう。
東海地方はかさがあって重いものがいい、とされているため、引菓子も大きめなんだとか。かつお節や赤飯なども一緒に添えます。挙式スタイルで言えば、和装婚の場合はやはり和菓子がベター。いずれにしても縁起ものであることがマスト事項です。
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相場の金額はいくらくらい?
引菓子の相場は大体1,000円~2,000円程度。高くても2,000円ちょっとという値段が一般的です。引菓子は引き出物に添える贈り物なので、そこまで高価である必要はありませんが、これまた地域や贈る相手によって金額や内容に大きな差が…。
地域によっては引き出物と引菓子の総額が平均金額の倍近い場合もあります。両家のしきたりにもよっても違うので、しきたりを重んじる場合はトラブルを回避するためにも、それぞれの両親にこだわるポイントを確認しておく必要があります。
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引菓子で自分たちらしさをアピール!
失敗の少ない定番人気のお菓子もいいですが、結婚式のテーマに合わせたちょっと個性的なお菓子もおしゃれです。自分たちらしさを演出する、お互いの地元の銘菓を贈り合うなんていうスタイルも素敵。こういったことは新郎新婦の自己紹介にもつながります。
季節感のあるお菓子もいいでしょう。春ならば桜を使ったお菓子、夏は涼しげなゼリー、秋はかぼちゃ、冬はチョコレートなど、季節を感じられるものもおすすめ。
また、ゲストによって内容を変えるというもの手。親族には定番もの、トレンドに敏感な友人には話題のスイーツを贈るなど、それぞれの相手にフィットしたものを贈ると喜ばれます。
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引菓子のあれこれ、役に立ちましたか? 引菓子の由来など、知らなかったことも多いはず。なんとなく、人気なんだろうな~と思っていたお菓子も、しっかりその意味や理由を知ると選ぶ決め手になりますね。
何はともあれ、大切なのはゲストへの思いやり。自己満足の贈り物は喜ばれません。縁起がよく、ゲストを想ってセレクトしたものならきっと喜んでもらえるはず!