結婚式の受付を頼まれた!役割と流れを予習
ゲストが結婚式会場へ到着してすぐに向かうのが「受付」です。これから始まる式を最初に印象付ける受付係は、当日の両家の「顔」ともいえます。
今回は結婚式の「受付」について、役割や当日の流れ、服装やマナーなど詳しく説明します。この記事を読めば、受付係を頼まれた方も自信をもって引き受けられるはずです。
結婚式の受付について
式場へ到着したゲストが真っ先に向かう「受付」。まずは「受付」の役割について詳しくチェックしましょう。
受付の役割と仕事内容
式場へ到着したゲストが最初に向かうのが「受付」です。受付係は新郎新婦両家に代わり、来場してくれたゲストをお迎えする大切な係です。
主な仕事内容は以下のとおりです。
・新郎新婦両家の代わりにゲストを出迎え、親族側の立場から挨拶をする
・ゲストへ芳名帳の記帳を促す
・ゲストからご祝儀を受け取り、お金の管理をする
・ゲストへ席次表を渡し、会場の案内をする
それぞれの仕事内容については後程詳しく説明します。
受付時に使うアイテム
受付テーブルには以下のアイテムがセットされています。
芳名帳
受付ペン
トレー
出席者リスト
お車料
受付の服装・髪型
受付係を引き受ける場合も、通常のゲストと同じように結婚式にふさわしい服装で構いません。とはいえ新郎新婦両家の「顔」となる係ですので、上品で清楚で明るい印象を持たれることが大切です。
女性・男性別に受付にふさわしい服装を詳しくチェックしましょう。
女性の場合
受付係はお辞儀をしたり記帳をお願いしたりする際に、下を向く機会の多い仕事です。髪が顔にかからないように、髪が長い方はアップやハーフアップにするなどきちんとセットをし、髪が短い方もピンで留めたりしましょう。胸元が大きく開いた服装もNGです。また、記帳を促す際や席次表を渡す際には、手元に視線が集まります。派手なデザインやカラーのネイルはやめて、上品で清潔感のあるネイルをしましょう。
男性の場合
男性の場合も結婚式にふさわしい服装が基本です。男性の場合にとくに気を付けたいのは、シワや着崩した装いです。好感のもてる清潔感のある着こなしをしましょう。
受付の流れ
受付の流れについて具体的に確認しましょう。
当日までに確認すること
当日、新郎新婦はもちろん、式場スタッフも忙しく、受付係のことについてゆっくり確認する時間がありません。係の仕事をしっかりとスムーズに行うためにも、次の項目は当日までに確認して把握しておきましょう。
・受付係の集合時間・集合場所
・一緒に受付する方の名前・間柄
・受付開始時間
・預かったご祝儀の保管先や渡す相手
・お車料を渡すかどうか・渡す場合は預かるタイミングとリスト
・新郎新婦または親族へ取り次ぐ必要のあるゲストはいるかどうか
・遅刻者への対応
また、受付する際にクロークの場所や待合室、お手洗いの場所など聞かれることもあります。余裕をもって当日を迎えられるように、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
当日~会場到着から受付開始までの流れ~
当日、会場に到着してから受付係を終えるまでの流れについて詳しく説明します。
会場到着
集合場所には集合時間よりも早く到着しましょう。受付開始時間しか聞いていない場合は、受付開始時間の30分前には集合します。到着したらまずはヘアメイクや身だしなみを整え、トイレを済ませておきましょう。つぎに会場スタッフに「○○家の受付の△△です」と伝えます。一緒に受付をする方とも顔合わせをしておくと安心できます。
新郎新婦のご両親にご挨拶
受付開始前に時間がある場合は、新郎新婦のご両親へご挨拶をするといいでしょう。とはいえ、式が始まる前の時間は新郎新婦のご両親も大変忙しいものです。すぐに受付係から出向かずに、受付近くでご両親の様子を伺いながら待機しておく方が一般的です。
挨拶する際は「本日はおめでとうございます。受付係を務めさせていただきます△△です。何卒よろしくお願い致します。」と伝えると、きちんとした印象がしますね。また、受け取ったご祝儀を渡す親族の方の顔も確認しておきましょう。間違えて違う人に渡したり、誰に渡せばいいかわからず慌てたりしないように、責任をもって務めましょう。
会場スタッフに確認すること
ほとんどの場合、受付前に式場スタッフから受付の説明を受けます。ご祝儀の管理方法や芳名帳・受付ペンなど備品の確認もしておきましょう。また控室やクローク、トイレ、待合室、授乳室、更衣室、喫煙所の場所を聞かれる可能性があります。答えられるように確認しておきましょう。
受付係同士で確認すること
受付は両家それぞれに分かれて行うため、新郎新婦それぞれ2名ずつの計4名で担当するケースが多いです。スムーズに受付ができるように、役割分担を決めておきましょう。1名が「ご祝儀を受け取り芳名帳への記帳を促す係」、もう1名が「リストをチェックしてお車料や席次表を渡す係」を、新郎新婦側それぞれで分担して行います。
受付係自身の受付を済ませる
受付同士で確認しながら、自分自身の受付を済ませておきましょう。芳名帳に記帳し、出席者リストにチェックを入れ、ご祝儀は専用トレーに入れます。
当日~受付開始~
いよいよ受付の開始です。受付の仕事内容など詳しくチェックしましょう。
お出迎え
ゲストが受付に来たら、「本日はお忙しい中、ご出席いただきましてありがとうございます。」と挨拶をします。ゲストから「本日はおめでとうございます」と先に挨拶された場合は「ありがとうございます」と返しましょう。ゲストが親族とわかっている場合は、受付側から先にお祝いの言葉を伝えられるといいですね。式場によっては受付係用にイスが用意されていることもあります。しかしゲストが受付に来た際は、きちんと立ってお出迎えするのがマナーです。
ご祝儀袋の受け取りと保管
受付から「ご祝儀はございますか?」と催促するのはNGです。ゲストから差し出されるのを待ってから受け取ります。ゲストからご祝儀袋を渡された場合は「ありがとうございます。お預かりいたします。」と受け取り、リストにあるご祝儀袋を受け取った方の名前にチェックを入れます。ご祝儀袋はすぐに納めるのではなく、トレーの上に重ねて置きます。崩れない程度に重ねて置くことで、おめでたい雰囲気が出ます。
芳名帳に記帳のお願いをする
芳名帳に「恐れ入りますがこちらにご記帳をお願い致します」と記帳をお願いしましょう。記帳が終わったら「ありがとうございます」とお礼を言いましょう。
席次表・お車料を渡す、案内をする
つづいて席次表と、お車料を渡す場合はこのタイミングでお車料を渡します。お車料を渡す場合は「新郎新婦よりこちらを預かっております」と一言添えて渡しましょう。最後に控室または披露宴会場への案内をします。式場によっては控室が新郎新婦で分かれている場合もあります。どちら側の控室に行けばいいのか説明しましょう。
当日~受付終了後~
受付終了後も大切な仕事があります。
受付を閉める
受付終了時間になる、またはゲスト全員の受付が済んだら受付を閉めます。遅刻者がいる場合は、会場スタッフへ言づけましょう。
ご祝儀袋と芳名帳を渡す
ご祝儀袋と芳名帳は、事前に聞いていたとおりの場所に保管するか、親族など決められていた人へ直接手渡します。手渡しする方への挨拶がまだの場合は渡すタイミングで「本日は誠におめでとうございます。受付を担当させていただいた△△です」とお祝いの言葉を言いましょう。
注意点
さいごに受付係をする際の注意点を確認しましょう。思わぬトラブルに発展して、新郎新婦のハレの日が台無しにならないようにしなければなりません。
・久しぶりに会った友人がいても受付で長々と話すのはNGです。受付後にゆっくり会話しましょう。
・受付では大金を預かります。ご祝儀袋から目を離したり、誰もいない状態を作ったりしてはいけません。受付終了後もすみやかに決められた方法で保管し、紛失や盗難に十分気をつけます。
まとめ
ゲストが式場に到着して最初に行うのが受付です。新郎新婦から受付を任されるということは、あなたのことを信頼しているという証です。今回の記事を参考にすれば、受付もスムーズにできるはずです。新郎新婦のためにも快く引き受けて、新郎新婦両家の顔として自信をもって受付をしてくださいね。
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