少ない材料で豪華に見える!? ~便利家電・ホットクックですき焼き鍋~
寒くなると鍋料理の登場回数が増えますよね。でも鍋料理は、その簡単さゆえに手抜き料理の代表と言われがち…。そんなことを言わせないためにも、少ない材料で豪華に見えるすき焼き鍋をマスターしましょう。
今日もホットクックで作ります♪
【ホットクックで作るすき焼き鍋】
<材料>2人分
牛肉(又は豚肉) 200g
白菜 200g
長ネギ 1/2本
玉ねぎ 1/2個
まいたけ 1/2パック
春菊 100g
【割り下】
だし 300ml
酒、砂糖 各大さじ2
しょう油 大さじ3
<作り方 >
① 白菜は3㎝幅くらいに切る。玉ねぎはくし型に切る。長ネギは斜め切り、まいたけは手でほぐす。春菊は根元を切り落として半分に切る。
② ホットクックの釜に、白菜、玉ねぎ、長ネギを入れ、【割り下】を入れる。
③ 自動メニューの「豚肉と白菜の重ね煮」を選択してスタートキーを押す。
できあがったら、「煮詰める」キーで蓋を開けて煮詰めながら、肉、まいたけ、春菊を入れる。肉に火が通る頃にはできあがり。
【レシピの解説】
ポイント1 白菜は「玉」で買っちゃう!
白菜って、カットしたものしか買ったことない人も多いと思います。でもね、実は白菜とキャベツ、絶対に丸ごと買う方が美味しいし、美味しさが長持ちします。野菜には「生長点」があって、収穫後もここから成長しようとします。白菜の場合は、芯の方の葉が若くて新しい葉っぱなんですね。
この芯は買ったら、鮮度が良いうちにすぐに切り離して、芯はすぐに料理に使います。甘くて栄養もあるところです!
芯をつけたまま冷蔵庫に入れてしまうと、芯は成長しようとして、外の葉の栄養を奪っていきます。だからどんどん、外の葉が美味しくなくなっていくのです。いつも外の葉がはがしやすいからといって、外の葉しか使わないと、栄養面でも損しているんですよ。
内側の葉と外側の葉を組み合わせて、うまく使い切るのがコツです。ホットクックには、適当な大きさに切って入れればOKです。
ポイント2 肉はあとから!
私の使っているホットクックの自動メニューの中には「すき焼き」というのが見当たらないので、似たような加熱方法をしてくれる料理メニューを探しました。ここでは「白菜と豚バラの重ね煮」かな。
肉は最初から入れないようにしましょう。このキーで調理すると、混ぜ機能が作動しないので、肉が硬くなってしまいます。もし最初から入れる場合は、一か所にまとめて置くのではなく、バラバラに点在させてください。
「できあがり!」というまで待たなくても大丈夫。途中で取り消して煮詰め機能を使っても良いです。
ポイント3 「煮詰める」キーは結構使える!
ここから蓋を開けて煮詰める調理をします。
家電で蓋を開けて調理ができるなんて、便利ですよ~。フレッシュトマトで作るトマトソースなんて、この機能があれば、水分の多いトマトをうまく煮詰めていってくれるので大助かりです。
例えば・・・こんな風にお茶やだしパックを煮出すことにも使えます。
この煮詰め機能だけを使ってもすき焼きはできます。でも、「煮込み」じゃなくて「煮詰め」なので、野菜がくたくたになるまで煮詰めていると、水分が足りなくなってしまうので、注意してくださいね。
煮詰め機能を使いながら、肉を加えます。肉は50℃洗いをして水気を拭いたものです。
肉に火が通ったら、まいたけと春菊を加えます。 すき焼きの具なので、お好みのものでOKです。豆腐を加えたら肉豆腐になります。
トマトやにんにくを加えて洋風なすき焼きも良いですね。酒の代わりに、赤ワインを使う、オリーブ油を振りかけるなどアイデア次第で色んなすき焼きが楽しめます。
溶き卵に絡めながらいただきます♪
少ない材料でも豪華に見えるすき焼きですが、サイドメニューがあるとより食卓が充実します。ホットクックの調理中にできる簡単な青菜のおかずがおすすめです。
チンゲン菜や小松菜、ほうれん草などの青菜のおかずは、作り置きしないでその都度作りましょう。一般的なほうれん草はシュウ酸が多いと言われており、最初に茹でて使いますが、チンゲン菜や小松菜はそれが少ないため、下茹でなしで炒めることができます。
シャキッとした歯ごたえも残り、すき焼きのように、野菜をくたくたに煮てしまう料理のサイドメニューにはおすすめです。
青菜はできるだけ毎日のおかずに取り入れましょう。脂溶性のビタミンを含む野菜なので、油で炒めるとか、ドレッシングやマヨネーズのような油脂分があるもので和える良いそうです。
青菜のおかず① チンゲン菜の塩昆布和え
青菜のおかず② ほうれん草とささ身の柚子胡椒和え
青菜のおかず③ 小松菜とささ身のレモンしょう油和え
すき焼き鍋は、もし余ったら翌日、すき焼き丼にして楽しめます。
同じ要領で、肉ごぼう、肉豆腐、牛丼も作れます。割り下の味は、ご家庭の好みがあると思うので、アレンジしてくださいね。
慶應義塾大学卒業後、エコール辻・東京のフランス料理、イタリア料理専攻科卒業。同校で日本料理過程修了。タイやベトナム、インドなど様々なジャンルの料理を現地のシェフに習い、製菓、製パン、テーブルコーディネートなど各々の分野で師範免状を取得。地域商品やメニューの開発・販売支援に携わっている。
【著作】
「おうちでつくる絶品広島ごはん」(本分社)
「おうちごはんレシピ1〜みそ〜」
「おうちごはんレシピ2〜小魚〜」
「おうちごはんレシピ3〜焼きだし〜」など