ありがとうを言いたいのは新郎も同じ!感動を呼ぶ花婿の手紙(文例有り)

結婚式で誰もが感動する定番の演出といえば、花嫁が両親に感謝を伝える「花嫁の手紙」ですよね。けれどこれまで育ててくれた両親に感謝しているのは、花婿だってもちろん同じ。そのため最近では、新婦だけでなく新郎も両親への手紙を読むパターンが増えてきているようです。ここでは、「花婿の手紙って必要なの?」「どういう内容にすればいいの?」というカップルのために、花婿の手紙について例文つきで解説していきます。

花婿の手紙は必要?

そもそも、新郎が手紙を読むのはアリなの?必要あるの?と思う人もいるはず。そこでまずは新郎が手紙を読む意味について考えてみましょう。

新郎が手紙を読む意味

たいていの場合、新婦は結婚することで相手の家に嫁ぐ、つまり実の両親のもとを出ることになります。そのため、今まで育ててくれた両親に向けて、新婦が手紙で感謝の気持ちを伝えるのはごく自然なことですよね。

一方新郎は、戸籍上は「出ていく側」ではないケースがほとんど。けれど結婚して新たに自分の家庭を持つということは、やはり親から独立するのと同じことと言えるでしょう。その大きな節目である結婚式で、「今まで育ててくれてありがとう」という感謝の気持ちを両親に伝えられる「花婿の手紙」は、実はとても大切なものなのです。「そうは言っても、手紙を読むのは恥ずかしい」と思う人は、読まずに手紙を渡すだけでも良いでしょう。

ブライズセット「ブライト」

参考:花嫁からの手紙/ブライズセット「ブライト」

花婿の手紙があると盛り上がる!

花嫁の手紙は感動を呼ぶ演出ですが、今や定番となっているのも事実。一方花婿の手紙は、まだそこまで浸透していないこともあり、サプライズとしての要素がより強くなります。そのため両親へ感謝を伝えられるだけでなく、思わぬ感動も呼べるでしょう。また人によっては、笑いを誘うようなエンターテイメント性の強い演出になる場合もあるようです。

花婿の手紙を読んだ人の声

ここで、実際に花婿の手紙を読んだ新郎の感想をいくつかご紹介します。

「小さい頃から体が弱く、両親にもいろいろと迷惑をかけたので、ひと言感謝を伝えたくて手紙を読みました。こんな機会でもないと面と向かって言えないこともあるし、読んでよかったと思います」(20代男性)
「両親にどうしても感謝を伝えたくて、手紙を読むことに。本番ではゲストはもちろん妻まで泣いてくれてて、後日知人からも『あのサプライズはズルいね』と言われました」(30代男性)

花婿の手紙を読むタイミングは?

結婚式で花婿の手紙を読むとしたら、どのようなタイミングで読めばいいのか迷うところですよね。そこで、おすすめのタイミングをご紹介します。

花嫁の手紙のあと

結婚式で花婿も手紙を読む場合、いちばんのおすすめは花嫁の手紙のあと。サプライズ感の強い花婿の手紙を先に読んでしまうと、花嫁が手紙を読みにくくなってしまう場合もあるからです。花嫁の手紙でみんなが感動したところで、「実はここでもうひとり…」と、花婿の手紙につなげると良いでしょう。

最後の新郎スピーチのとき

結婚式の最後には、新郎からゲストに向けて感謝のスピーチをする人が多いですよね。そのときに、あわせて両親への感謝を伝えるのも良いでしょう。ただし最後のスピーチはあくまでゲストへの謝辞を伝えるものなので、両親への手紙はなるべく短めにしたほうが良いかもしれません。

花嫁からの手紙/ブライズセット「フローラ」

参考:花嫁からの手紙/ブライズセット「フローラ」

花婿の手紙の内容と文例

続いて、実際に花婿の手紙を書く場合の内容と文例を見てみましょう。

花婿の手紙の構成内容

  1. 書き出し:この場を借りて手紙を読むことへの断りなど、ゲストへの配慮の言葉をまず入れます。
  2. 手紙の本文:ただ感謝の言葉を伝えるだけではなく、なるべく具体的なエピソードを盛り込むのがおすすめ。小さな頃の話や思い出深いエピソードなどを盛り込めば、両親にも「そんなことがあったな」と思ってもらえ、感動もより深まるはずですよ。
  3. 新婦の両親への言葉:自分の両親へのメッセージを伝えたら、新婦の両親への言葉も忘れずに入れると良いでしょう。

花婿の手紙の例文

参考までに、上記の内容を踏まえた例文をいくつかご紹介します。

【例文1】

「皆様、本日はご多用のなかご列席いただき、誠にありがとうございます。この場をお借りして、少しだけ両親への手紙を読ませてください。

お父さんお母さん。僕を生んでくれて、そして今まで育ててくれてありがとう。高校を卒業するまで野球一筋だった僕を全力でサポートしてくれたこと、本当に感謝しています。お蔭で素敵な仲間に恵まれ、野球を通していろんなことを学ぶことができました。

僕も将来子どもができたら、お父さんとお母さんがしてくれたように、その子のやりたいことを全力で応援してあげたいと思います。今まで本当にありがとう。これからもよろしくね。

それから〇〇さんのお父さんとお母さん、私たちの結婚を快く許していただき、ありがとうございます。これからは〇〇さんとふたりで、お父さんとお母さんを見習って、笑顔に満ちた温かい家庭を築いていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いします」

【例文2】

「本日は僕たちの結婚披露宴にご出席くださり、ありがとうございます。この場をお借りして、僕から両親へ感謝を伝えたいので、少しだけお時間をください。

小さい頃からとにかくやんちゃで、お父さんとお母さんには迷惑や心配をかけっぱなしだったね。

お母さん、高校でも何かと先生に呼び出されて、大変だったと思います。僕が学校をサボっているのが見つかり、先生に呼び出されたこともあったね。帰り道、いつもは明るいお母さんが一度だけ涙を見せたこと、今でも忘れません。あのときは本当にごめんね。たくさん心配かけたぶん、これからは少しずつ親孝行したいと思います。安心して、ふたりで趣味の温泉旅行でも楽しんでね。

最後に〇〇さんのお父さん、お母さん。こんな僕のことを優しく迎えてくださりありがとうございます。これからはふたりで支え合い、明るい家庭を築いていきますので、どうぞ温かく見守ってください」

オシャレな専用アイテムを利用するのもおすすめ

せっかく花婿の手紙を読むなら、両親へのメッセージの部分は、記念になるようなアイテムとして残すのもおすすめです。

ウェディングアイテムを扱うお店では、両親への子育て感謝状などの制作も受注しています。花嫁の手紙として販売されていても、もちろん花婿が利用してもOK。木製ボードに文字を刻印してもらえるものや、フォトアルバムタイプのものなど種類もさまざまです。花婿の手紙は読まずに渡すだけにしたいといった場合も、感謝状タイプなら場に華を添えることができるでしょう。

花嫁の手紙リース

参考:感謝状×花嫁の手紙/木製レーザー刻印感謝状「リース」

ブライズセット「アンティーク」

参考:花嫁からの手紙/ブライズアルバム「アンティーク」

花婿も両親への感謝を伝えよう!

結婚式で両親への感謝を伝えたいのは、新郎も同じ。滅多にない機会なので、普段なかなか言えない両親への感謝の気持ちを、手紙というかたちで伝えてみませんか?ただ手紙を読むだけでなく、子育て感謝状などにすれば、良い記念にもなり、両親もさらに喜んでくれるはずですよ。これからお式を挙げる予定の人は、演出のひとつとして「花婿の手紙」をぜひ検討してみてくださいね。


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