挙式のDVDを見てがっかり!?イケていない花嫁にならないポイント教えます!
楽しかった結婚式当日から1ヵ月ほどが過ぎたころ、会場から「アルバムとDVDが出来上がった」という連絡が届きます。アルバムを見ると素敵な思い出がたくさん蘇ります。しあわせな気分で動画を再生すると、驚くほどイケてない自分たちを見て衝撃を受けた。こんな話を聞くことがあります。こうならないためには、いったいどうしたらよいのでしょうか。気を付けるべきポイントを、結婚式の中で見るシーン別に解説します。
ベールアップで気をつけるポイント
純白のウェディングドレス姿の花嫁。その姿に思わず惚れ直したという新郎様も多いです。ウェディングドレスで行うキリスト教式や人前式の場合、「フェイスベールを身につける」という花嫁様も多いでしょう。
このベールには、花嫁の身を守るとの意味が込められています。ですから新郎によるベールアップには「この先は僕が君を守るよ」との意味が込められ、正にお嫁入りの瞬間そのものだと言えます。
また、このシーンの主演女優は花嫁様だと思われがちですが、考えてみれば花嫁様はしゃがむだけ。その他の動きは全て新郎様によって演じられているということ、お気づきですか?
新郎様こそ、このシーンを創る主演男優なのです。
ですから、花嫁様の姿にただ見惚れているのはNGです。ベールを上げたら、ベールの裾がめくれていないかどうか、必ず確認することを忘れないで。もしもめくれていても、焦らないでOK!裾を引っ張ってめくれを直してあげましょう。でも引っ張りすぎは禁物!花嫁様の頭皮が引っ張られ、痛い想いをすることになりますよ。
新郎様は落ち着いて、ゆっくりと、優しい気持ちを持ってベールを整える。これが花嫁を一生涯のパートナーとして美しく迎え入れる瞬間を創り出すためのポイントです。
ベールは花嫁様にとって大事なアイテム。主演女優をもっと輝かせるのは新郎だということを忘れないでくださいね。
誓いのキスではここに気を付けよう
ベールを上げると、いよいよ挙式のハイライトであるウェディングキス。他のシーンは写真だけど、キスシーンだけは動画で撮影する、というゲストも多くいらっしゃいます。それだけに、動画で見る機会が多いのが誓いのキスの場面です。
恥ずかしさも相まって思わずプッと噴き出して笑ってしまった、というカップルも多いですが、まるで映画のワンシーンのような思わずため息が漏れてしまうほどの瞬間が創れると、何年経って見返しても色褪せない、新鮮な気持ちが蘇るシーンを演出することができます。
花嫁様がやってはいけない3つのこと
それは「避けない」、「笑わない」、「自分からキスをもらいに行かない」です。
新郎様は、大切なあなたを生涯守る覚悟を持って誓いのキスをするのです。そんな彼のまっすぐな想いをやさしく受け入れてあげてくださいね。
新郎様がやってはいけないことは、ゲスト側に傾いてキスをしてしまうこと。
キスシーンの写真や動画に写っているのは新郎の顔だけ。花嫁の顔が全く写っていない!ということになりかねません。誓いのキスをするときは、必ずゲストとは反対側に自分の後頭部が来るように顔を傾けることを忘れないでくださいね。
結婚指輪が入らない!その理由と対策
指輪交換で指輪が思うように入らなかった…という失敗談をよく聞きます。これにはいくつかの要因があります。
1つ目は「太った」です。これは花嫁様よりも新郎様にありがちな失敗談。最近では結婚前から同棲したり、先に入籍を済ませて新生活をスタートした後に結婚式をしたりするカップルの方が多いです。
「大好きな奥さんの手料理が美味しすぎてついつい手が伸びてしまい、指輪を作ったときより5キロも太ってしまいました…」なんていうことはよくあります。
指輪やタキシード、ドレスなど、挙式当日よりも痩せていたときに選んだという人は、自分自身のサイズ変化に注意して、必要に応じてサイズ調整をプロに依頼しておきましょう。プロに頼めばサイズアップができる指輪も多いですよ。
2つ目は「浮腫み」です。前夜に懐かしい友人と飲み明かしてしまった新郎様はもちろんですが、花嫁様の場合も要注意です。ドレスの下に着用した補正下着の締め付けによる浮腫みが生じてしまうことがあります。
いずれも挙式前日、当日のことが影響していますので、サイズ変更することはできません。できればパートナーに指輪をはめてほしいところですが、どうしても入らない場合は、無理やり入れることはせず、最後はこっそり自分ではめてもOKです。
とにかく焦らず、落ち着いて動きましょう。
結婚証明書にサインをするとき
結婚証明書や誓約書に自分の名前を書いている時、あなたはゲストからどんな風に見えているでしょうか。
ゲスト席に座っている目線で客観的に想像してみてください。
✔ペンを手にしている新郎様の表情はどうですか?
✔署名しているときの花嫁様の姿勢はどうですか?
挙式中に2人が並んでいる祭壇と呼ばれる場所。ゲスト席よりも高い場所にある式場が多いです。また同じ高さにあったとしても、立ち上がって動く新郎新婦に対し、ゲストはベンチに座って二人の様子を眺めている場合が多いです。
このようにゲストは下から二人を見ているので、署名をしているときの表情がとてもよく見えます。
一文字も間違えられない緊張感から表情が強張ってしまう新郎様が多いですが、その緊張感はゲストに伝わってしまいます。せめて口角だけは上げておくよう意識しましょう。
またビスチェタイプのドレスを着た花嫁様の場合、腰を深く曲げすぎてしまうと胸元が露わに。ゲストは目のやり場に困ってしまいます。また、見た目にも美しいとは言えません。頭を下げず、なるべく上半身を起こして署名するよう心掛けましょう。
ここで取り上げたのは、結婚式当日のほんのわずかな瞬間にすぎません。挙式中も披露宴中も、ゲストは主役のふたりに注目しています。姿勢、表情、立ち居振る舞いのポイントを正しく理解して、後悔のない一日を過ごしましょう。
編集者プロフィール:笹木 純子(ささきじゅんこ)
Infinity(インフィニティー)代表 / 株式会社ブライトブライズ認定 花嫁レッスン講師 / 1級ブライダルコーディネート技能士(国家資格)
ブライダル司会者として15年のキャリアを持ち、和ごころ結婚式「いとむすび」司婚者、ブライダル系専門学校非常勤講師、広島ブライダル振興研究会理事などを歴任。これまでに担当したウェディングは900件を超える。株式会社ブライトブライズ認定 花嫁レッスン講師として、結婚式のための立ち居振る舞い指導も行っている。得意分野は所作アドバイス、和婚作法、司会者選び、演出アドバイス。