結婚式での親の役割は?両親にきちんと伝えておいたほうがいいことリスト

結婚式では、前日までの準備はもちろん、当日もやることがたくさん。自分たちのことだけで精一杯!と感じるプレ花さんも少なくないかもしれませんが、結婚式で親にお願いする役割は、きちんと把握していますか?結婚式当日は新郎新婦だけでなく、両家の親も実はやることがいっぱいあります。いつ何をするかをお互いの両親にちゃんと伝えていないと、思わぬトラブルを招く場合も……。そこで今回は、両親にきちんと伝えておくべき結婚式での親の役割を5つ、卒花さんの失敗談も交えつつご紹介します。

結婚式の前に行う親族紹介の代表

「お式の直前にある両家顔合わせで、たいてい双方の父親が親族紹介をすると思うんですけど、父がそのことをわかっておらず、私ももちろん伝えていなくて……。相手方のお父さんは上手に紹介をしていたのに、事前準備をしていなかったうちの父は、すごくしどろもどろで『しまった、事前に伝えてあげればよかった』と思いました」(20代女性)

結婚式の直前に、控室やチャペルなどで行うケースが多い両家の親族紹介。ひとりずつ自己紹介をしていくパターンもありますが、たいていは両家の父親が代表して、親族をひとりずつ紹介していくことが多いはず。人前で話すことに慣れているお父さんなら、急にふられても大丈夫かもしれませんが、そうでない場合は、事前に伝えてきちんと準備をしてもらっていたほうが安心です。

親族紹介ではまず軽く挨拶を挟んでから、親族の名前と新郎新婦から見た続柄も紹介するのが一般的。そのため、挨拶文や親族の名前、紹介する順序などを、あらかじめメモして練習しておいてもらうと安心です。特に親戚に小さい子どもがたくさんいる場合などは、「あれ、あの子名前はなんだっけ?」「なんて読むんだっけ?」なんてなる可能性もあるので気をつけましょう。

受付係やホテルスタッフへのお礼&心付け渡し

「受け付けをお願いした友人へのお礼と、当日お世話になるスタッフへの菓子折りを渡す役割を、当日の朝になって母にお願いしたところ、母は大慌て。持ち物が一気に増えたうえに、自分の準備の予定も少し狂ってしまったみたいで、あれは悪いことをしたなと思いました」(30歳女性)

結婚式では、受付係を引き受けてくれた人にお礼を渡しますよね。また場合によっては、ウェディングプランナーやホテルスタッフ、当日お世話になる業者さんなどに、心付けや菓子折りなどを渡すというカップルもいるでしょう。けれどお式当日の新郎新婦は、忙しくてそれどころではありません。そこでたいていの場合は、お礼や心付けを渡す役割はどちらかの母親にお願いします。

とはいえ、当日の朝にいきなりお願いしても、お母さんもきっと慌ててしまうはず。できれば、前日にでもきちんとお願いしておくようにしましょう。その際、言葉で説明するだけではわかりにくいうえ、チェックもしづらいので、誰にどれを渡すかをリスト化したメモを用意しておくのがおすすめです。

「華」(10枚入)心付け・御礼封筒

参考:「華」(10枚入)心付け・御礼封筒

結婚式での花嫁エスコート&ベールダウン

結婚式では、花嫁エスコートを父親が、ベールダウンを母親がするケースが少なくありません。父親による花嫁エスコートは印象的なので、言わなくてもわかっているという場合が多いでしょう。

一方ベールダウンに関しては、言われるまで自分の役目だと気づかないお母さんもいるかもしれません。そのため、事前に「当日はベールダウンをお願いするからね」と、ひと言伝えておいたほうが親切と言えるでしょう。

ただしベールダウンに関しては、あえて当日まで伝えずに、リハーサルや本番でいきなりお願いして、お母さんへのちょっとしたサプライズにするというのもアリかも。

お式・披露宴のあいだのご祝儀管理

結婚式の受け付けで集めたご祝儀は、受付係から新郎新婦の両親へと手渡し、そのままお式や披露宴のあいだも、どちらかの両親が管理するのが一般的。当日になって「受け付けでご祝儀を預かって、そのまま持ってて」と言われても、きっと親も困ってしまいますよね。ちなみに集まったご祝儀は、式場で管理してもらうことはできないと考えましょう。

結婚式では、新郎新婦の両親は、披露宴でのお酌まわりや両親ギフトの贈呈、ゲストのお見送りなど、ただでさえやることがいっぱい。お式のあいだ中ずっと、お金を自分で持っておくわけにはいかないでしょう。

そこでベストなのは、ご祝儀のことを両親に事前に伝えたうえで、式のあいだにご祝儀の管理をお願いする人を、もうひとり決めておいてもらう方法です。なお、両親以外に管理をお願いするときは、新郎新婦の兄弟姉妹などに頼むケースが多いよう。この場合も、当日ではなく事前にひと言お願いしておくのがおすすめです。

披露宴でのお酌&挨拶まわり

「披露宴では、新郎新婦の両親がそれぞれのゲストにお酌をして回りますよね。実は私がそのことを知らなくて、自分のほうの両親ときちんと話し合っていなかったんです。そのせいでお式当日、どのテーブルから回るべきか、職場関係のゲストはどの人から挨拶するべきかなどがわからなくて、両親も結構困ったみたいでした」(27歳女性)

結婚式でゲストにお酌や挨拶をしてまわるのも、新郎新婦の両親の大きな役割のひとつです。定番の役割なので、「言わなくてもわかっているだろう」と考える人もいるかもしれません。けれど両家の足並みをそろえるためにも、念のため「当日は、ゲストへの挨拶まわりもよろしくね」とお願いしておくようにしましょう。

当日の挨拶まわりについて両親に話す際は、席次表を手もとに用意しておくと便利。各ゲストの座っている位置を確認しながら、「この人は直属の上司で~」といった感じで、ゲストについての説明をすることができるからです。

ちなみに両親が挨拶まわりをする場合は、まず自分側と相手側の主賓、それから自分の子の仕事関係者、相手側の仕事関係者、友人、親族といった順番が一般的。両親がこの流れを知らない場合は、テーブルごとに挨拶まわりの順番をふるなどして、教えておくとよいでしょう。

グラフィック席次表・海外風デザインシリーズ

参考:グラフィック席次表・海外風デザインシリーズ(入力・印刷込)

両親にも式での心配りや式の段取りを理解してもらおう

結婚式では、それぞれの両親の力を借りる場面が多々あります。そのため、新郎新婦だけでなく、両家の親にも、式での役割や心配り、1日の段取りなどをきちんと理解してもらうことが大切です。結婚式当日にゲストに失礼のないよう、かつスムーズにお式を進めるためにも、両親が知っておくべきことを自分たちも把握して、事前にきちんと伝えておくようにしましょう。


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