“参列”を使ってない?結婚式で新郎新婦が気をつけたい正しい言葉について
結婚準備を進めるにあたり、「こういうシーンではどんな言葉遣いが正解なの?」「似たような言い回しがあってどれが正しいのかわからない」と悩む新郎新婦は多いもの。結婚式ではゲストに失礼のないよう、正しい言葉遣いを心掛けることが欠かせません。今回は、“結婚式×正しい言葉”をテーマにした情報をご紹介!基本のおさらいから結婚式で間違えがちなフレーズまで、例を挙げて見ていきますよ。
基本をおさらい!尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いって?
正しい言葉遣いをするには、“敬語”の意味と種類を理解する必要があります。まずは基本のおさらいから!尊敬語、謙譲語、丁寧語の違いを見ていきましょう。
敬語って?種類があるの?
敬語は、聞き手や話題中の人に対して話し手の敬意を表すために用いる言葉。会話においては話し手から聞き手へ、文字においては書き手から読み手へ敬意を表すことになります。敬語には3種類あり、敬意の表し方で使い分けられるのが特徴です。
敬語の種類その1
尊敬語は、人の動作や状態、持ち物などを高めることで、相手に敬意を表す言葉です。
例文
「先生が対応なさる」
「社長がご覧になる」
「どうぞ召し上がってください」
普通語 |
尊敬語 |
する |
なさる |
見る |
ご覧になる |
食べる・飲む |
召し上がる |
行く |
いらっしゃる・おいでになる |
敬語の種類その2!謙譲語
謙譲語は、話し手が自身や身内をへりくだらせることによって、聞き手や話題中の人に敬意を表す言葉です。尊敬語が直接相手を高めるのに対し、謙譲語は自分を低くして間接的に相手を高める、という違いがあります。
例文
「私が担当いたします」
「先ほど拝見しました」
「明日はお客様のところへ伺う」
普通語 |
謙譲語 |
する |
いたす |
見る |
拝見する |
食べる・飲む |
いただく |
行く |
伺う |
敬語の種類その3!丁寧語
丁寧語は、話し手が言葉遣いを丁寧にすることで聞き手への敬意を表すときに使う言葉です。
例文
「彼が接客します」
「残さず食べます」
「これから行きます」
普通語 |
丁寧語 |
する |
します |
見る |
見ます |
食べる・飲む |
食べます・飲みます |
行く |
行きます |
結婚準備の前に!間違えがちなフレーズを確認しよう
結婚式では、ゲストを立てるために敬語を使います。「正しいと思っていたのに…実は間違えていた」そんな失敗を回避するために、結婚準備の前にチェック!基本をおさらいしたうえで、結婚式で間違えがちなフレーズ見ていきましょう。
誤 |
正 |
参列 |
列席 |
来てくださり |
お越しくださり・お越しいただき |
結婚させていただく |
結婚をする |
○○と申されましたが |
○○とおっしゃいましたが |
よろしかったでしょうか |
よろしいでしょうか |
結婚式においては、主催者側にあたる新郎新婦がゲストに敬意を示すことになります。司会者も主催者側にあたるので、「ご参列の皆様」ではなく「ご列席の皆様」という表現が正解です。
他にも、新郎挨拶のシーンで「本日は来てくださり」「○○さんと結婚させていただくことに」という言い回しは間違えがちなので注意が必要!結婚式における自身の立場をきちんとふまえたうえで、正しい言葉を選びましょう。
つい使ってしまいがち!注意したいフレーズ
先ほど紹介したフレーズ以外にも、間違えがちなフレーズがあります。「招待状を送らさせていただく」というのは、「させていただく」の誤用にあたります。正しくは「招待状を送らせていただく」。一見丁寧に見えても、「さ」を入れることで謙譲を通り越した不自然な言い回しになってしまいます。「させていただく」の表現は、自身の行為に対し相手の許可をもらって恩恵を受けるときに使う言葉。多用しすぎないように気をつけましょう。
ゲストに気持ちが伝わる!メッセージ文例とおすすめアイテム
結婚式でゲストに気持ちを伝えるには、相手を気遣う一言や結婚式シーンにふさわしいデザインのアイテム選びが欠かせません。ここではメッセージ文例とおすすめアイテムをご紹介しましょう。
一言で印象が変わる!結婚式におすすめのメッセージ文例
結婚式の挨拶や謝辞に一言添えて、ゲストへの気持ちを伝えましょう。特に、謝辞には“出席してくれたゲストへ感謝や抱負を伝える”という意味合いがあります。
シンプルに感謝の気持ちを伝えるなら
「皆様と幸せな時間を過ごせましたこと、大変うれしく思います」
「皆様のご健勝とご多幸をお祈りして、私からの挨拶とさせていただきます」
当日の状況に合わせた内容も◎
「本日は、お足元が悪い中、私たちの結婚式にご列席くださりありがとうございます」
「貴重な連休の1日にも関わらず、私どものためにご都合をつけていただき、ありがとうございます」
「楽しい余興で披露宴を盛り上げていただき、感謝の気持ちでいっぱいです」
遠方からのゲストにも気遣いを
「ご遠方からお越しいただいた方におかれましては~」
事前に一言メッセージを考えておくことも大切ですが、当日の状況に合わせて対応することにも目を向けてみましょう。少しの工夫で、聞き手の印象がぐっと変わりますよ。
結婚式シーンにふさわしいおすすめアイテム
結婚式のアイテム選びも、ゲストに気持ちを伝える要素のひとつになります。ゲストから好印象を得るためのポイントは、結婚式にふさわしい華やかさ。招待状や席次表選びにも工夫してみましょう。
清楚な印象のフラワーデザイン×上品なニュアンスカラーを組み合わせた招待状。透け感のある帯やキラリと輝くゴールドの文字が高級感を演出します。
上品な輝きを放つパール台紙にゴールドの英字を飾った招待状。色合いはホワイトメインでシンプルですが、台紙の質感や文字のプリント方法まで細かいところにもこだわりを感じられます。
参考:「ミモザ・ルフレ」席次表(入力・印刷込)完成品オーダー
“愛と幸福を呼ぶ”とされているミモザד献身的な愛”が花言葉のラベンダーの組み合わせ。明るい色使いが結婚式の場を華やかに演出します。手に取ったゲストがあたたかみを感じられるよう、用紙の質感にもひと工夫した席次表です。
正しい言葉遣いで失敗回避!ゲストに気持ちを伝えることも大切
“結婚式での正しい言葉の知識”が活躍するのは、招待状や席次表の挨拶文、一言メッセージ、謝辞などいろいろあります。準備段階ではもちろん式当日にも生かされる知識なので、新郎新婦そろっておさらいしておきましょう。また、ゲストに気持ちを伝える“心遣い”にも目を向けて!ちょっとした一言を添えたり、アイテム選びにこだわったりすることが、ゲストからの印象アップにつながるかもしれませんよ。
席札の裏に書くメッセージ!これはNG?できればやめておいた方がいいNGメッセージ