結婚式を延期しようといているカップルさんに今しておいてほしいこと
新型コロナウイルス感染拡大防止を受けて、日程変更の検討を始めたカップルさんも多いでしょう。でも、延期の方向で検討しているなら、事前にしておいてほしいことがいくつかあります。あなたは大丈夫?ぜひチェックしてみてください。
契約プランや特典についての確認
この春にご婚礼予定だったカップルさんの多くは、半年以上前に会場と契約をした方が多いと思います。また「ブライダルフェアの今日だけの特典です!」といった説明を受け、契約した方もいらっしゃるでしょう。延期をするのはいいけれど、それとともに契約内容が変わり、当初見積もりに入っていた特典が無効になってしまうケースがあります。
ほとんどの会場では延期に伴う契約内容の変更について、特に留意すべき事項の説明がきちんと行われています。しかしこの初めての事態に現場もかなり混乱しており、悪気なく説明が漏れていたり、不十分だったりすることは十分考えられます。またプランナーの経験値も関係してくるでしょう。先回りして説明できるベテランがいる反面、質問されて初めて回答を用意するプランナーがいるのも事実。
ですから、こちらから確認しなければ教えてもらえないこともあるかもしれないという前提で、事前準備をしておきましょう。まずは一度、見積書はもちろん、契約書(契約約款)に細かく目を通しましょう。そして必要に応じて情報を整理し、気になる点については積極的にプランナーさんに質問を投げかけることをお薦めします。
指名スタッフのスケジュール確認
ウェディングにはプランナー以外にも色んなスタッフが関わっています。「カメラマンは絶対この人がいい!」、「このヘアメイクさんにお願いしたい!」など、いわゆるスタッフ指名をしたり、スタッフの持込をするカップルさんもいらっしゃるでしょう。そんな方は要注意です。
日程変更をするのは良いですが、変更後のスケジュールに指名スタッフが対応できないケースが発生しています。現に私も司会指名をしてくださっていたカップルさんが延期決定されたものの、変更後の日程は他の婚礼でスケジュールが埋まっていたため、対応できないケースがありました。しかし別のお客様は、会場手配が可能な日程から候補日を何日か絞り、その中から私やその他指名スタッフ全員が担当できる日程を延期日として決められました。
どうしてもこの人にお願いしたい、というスタッフさんがいるなら、多少お日柄がよくなくても仕方がない、くらいの心構えで日程を検討しましょう。
優先順位を決めておく
日程変更を検討あるいはすでに決定しているカップルさんは、どこの地域、会場にも相当数いらっしゃいます。そのため、今年の冬から来年にかけてはかなりの日程が予約で埋まり、希望する日時で会場を押さえることができないケースが生じています。仕方なく空いている日程で予約をしたのはいいけれど、希望していた演出が季節(期間)限定だったためにできなくなったり、指名したいスタッフにお願いできなくなったりしているのです。
そこで延期を検討する今の段階でやってほしいのが、結婚式・披露宴をする上で最も優先したいことは何なのか。これを明確にしておくことです。予算なのか、日程なのか、はたまた演出なのか、スタッフなのか。外せない事柄とそれぞれの優先順位を明確にしておくと、日程変更をした後の後悔を最小限にとどめることができます。
そして、これを決める上で大切なことは1人で考えないこと。必ず新郎新婦の2人で一緒に考えることです。2人で考えを統一しておくと、両家の親御様に説明するときにも納得してもらいやすいと思いますよ。
延期しなくてもよいことを確認する
挙式・披露宴を延期することが決まっても、今できることはあります。もちろん地域の状況によっても異なりますが、前撮りは予定通り実施できるエリアもあるでしょう。新型コロナウイルスの感染拡大防止には、3つの密「密閉」、「密集」、「密接」を防ぐことが効果的とされています。
前撮りの場合、関わるスタッフは限られますから密集を防ぐことができます。ヘアメイクさんはその仕事内容の性質上、密接を避けることはできませんが、マスクを着用したり、使用するヘアメイクブラシ等は使いまわしをせず、ひとつの仕事が終わるごとに洗浄、消毒をするなどの工夫をしてくれています。
更にロケーションフォトのように屋外で行う撮影の場合は密閉を避けることができます。当初の予定通りに撮影を行うことで、アルバムには本来結婚式が予定されていた時期のお二人と、ゲストと一緒に過ごす一日の両方をおさめることができるのも、今の時期に結婚式を予定していた二人だからこそ叶えられること。もちろん、前撮りにかかる衣裳等の料金設定は会場や時期によっても取り扱いが異なると思いますので、契約条件を確認しておく必要はありそうです。
その他、ウェディングアイテムの準備期間は長くなりました!お車料の表書きなど、準備することは山ほどあります。早めに準備しておいても問題ないものは、今のうちから準備を進めておきましょう。手作りは全然やる気がなかったというカップルさんも、延期となった期間を利用して手作りすることを楽しんでみるのもおススメです。
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先延ばしにしなくてもいい結婚準備を楽しみながら、延期期間を上手に楽しんでみてください。
延期の連絡は早めに&ワクワクプラスがおススメ
延期を決定したら、招待状を出した方々に向けて延期した旨を連絡することが必要です。延期の連絡については郵送が正式なマナーですが、電話やメール、SNSなどを用いて連絡しているカップルさんも多いようです。
遠方ゲストの場合、交通手段やホテルなどの手配を早めにされる方もいらっしゃいます。遠方の方にこそ、なるべく早めに連絡をするよう心掛けましょう。
そして今話題なのが、”オンライン結婚式”。ウェディングアイテムや指輪など、いろんなものに結婚式をする予定だった日付が入っていませんか?ならばそれを逆手にとって、その予定日時にオンラインで結婚式をしてみてはいかがでしょうか。ZoomやSkypeなどのオンライン会議ツールを使用して、ネット上を介して、ゲストに誓いの言葉を聞いてもらったり、指輪交換の様子を見てもらったり。一緒に乾杯をするのもおススメです。
「延期します」の連絡だけだと、新郎新婦様はもちろん、楽しみにしていたゲストも残念な気持ちになりますが、その日時と同じ時間に別の楽しみができると、ちょっとワクワクしてきませんか?新型コロナウイルスの影響で結婚式を延期、中止されたカップルさんを応援すべく、無料でオンライン結婚式のサービスを提供する企業も登場しています。遠方や海外からゲストを招待する予定だったカップルさんはもちろん、中止にせざるを得ないカップルさんも、ぜひオンライン結婚式を検討してみてください。オンライン結婚式で、延期後の結婚式がふたりはもちろん、ゲストにとってももっと楽しみになると思いますよ!
結婚式をあきらめない!
これは私の個人的な考えではありますが、今の時期、婚礼の延期を決めることはとても賢明な判断だと思います。予定通りパーティーを行うことを決めても、欠席ゲストが出てしまうと悲しい気持ちになります。また、新郎新婦やご家族の中での不安な気持ちはなかなか拭えるものではなく、それはどうしても表情に表れてしまいます。友人はBIG SMILEで二人を祝福してくれているのに、その表情はマスクの下に埋もれてしまい、本来の最高の笑顔をそのままアルバムや映像に残すことはできません。そして何より、感謝の気持ちをお伝えするためにおもてなしをするのが披露宴の本来の目的ですが、ゲストに不安を感じさせながら出席をお願いするのは考えものです。
頑張って準備をしてきたのに、それが報われないと悲しい涙を流しているプレ花嫁さんも多いですが、皆さんが手放しで二人を祝福できるタイミングで披露宴を行った方が、あとに残るアルバムやムービーの仕上がりが何倍もHappyオーラに包まれた仕上がりになるのではないかな、と私は思います。
大都市圏を中心に非常事態宣言が発出され、私たちブライダル事業者もウェディングパーティーをお手伝いしたくてもできない事情が今はあります。けれどもこれは、ずっと続くことではありません。結婚式をすることを諦めないでください!必ずHAPPYな一日はやってきますから!私たちもその日まで、健康管理に努め、パワーを充満させておきますね♪
やると決めたらこちらもチェック!:いかがでしたでしょうか?ウェディングの延期検討はとても骨の折れることではありますが、考え方次第で思わぬHappyを体験できるかも?この記事が、少しでも皆さんの悩み解消に繋がれば嬉しいです。