整理整頓のプロに聞いた!お片付けステップ1 “ココロの整理”
結婚式を挙げたら、いよいよ二人での生活がスタート。新婚生活をもっともっと素敵な毎日にするために、整理収納アドバイザーからお片付けのヒントをお届けします。今回のテーマは、お片付けを楽しむための「ココロの整理」です。
出典:http://www.photo-ac.com/
違って当たり前
これまでの生活環境も価値観も違う二人なので、片づけるタイミングは違って当たり前。早めにお互いの違いを認めて、「どうする?」と相談してみて。新婚時を逃すと、どちらかが我慢し続け、相手は我慢していることさえ気づかないなんてことも。大好きな人にそんな想いはさせたくないですよね。そして新婚時はまだモノがすくないとき。お片付けしやすい、最大のチャンスなんです。
暮らしているだけで増える!
会社帰りに定期購読の雑誌を買ったり、雑貨店にぶらっと寄ってかわいいキャンドルを見つけたり。お金を使わなくても歩いているとティッシュをもらったり、出かけなくてもネット通販で買い物した商品が届きます。普通に暮らすだけで、モノは簡単に増えてしまいます。例えば1日に1個を増やしたとすると、1年で365個、二人ならなんと730個。引き出しがすぐにいっぱいになる、床にモノがあるなら、モノが増え始めているサインです。
モノは腐らない
賞味期限、消費期限でもあれば思い切って手放すことができますが、モノは壊れたり破れたりしない限りいつまででも持っておけます。自分なりに手放すタイミングを決めておかないと、いつまでも持ち続けてしまいます。出産、育児に突入すると爆発的にモノが増えます。だから最初が肝心。二人で使うモノを手放す期限や数などルールを決めておくと、その後のお片付けが楽になります。
3つに分けて減らす
モノを減らすのは勇気がいりますし、捨てるのが苦手という方も多いはずです。まずは分けてみましょう。「使える」「使えない」で分けると、モノはたいてい使えるので分けられません。そこで、「今」の時点で「私が使う」「使わない」という基準で分けてみてください。モノの分け方が変わり、私に必要なモノが見えてきます。2つに分けるのは大きな決断が必要なので、「迷うモノ」も加えて3つに分けのもおすすめです。
どこから手を付けるべき?
二人の共同生活とはいえ、自分のモノを勝手に触られたり、捨てられたりすることは気分のよいものではありません。まずは自分一人で使うモノからお片付けを始めてみましょう。「使う」「使わない」を判断しやすく、お片付けのスピードも加速します。相手のモノだと「これはどこに片づける?」「捨てていい?」と一つひとつ確認しないといけないので面倒です。共有するものは、片づける場所や方法を二人ともが納得しておく必要があります。
収納用品は最後の最後!
さて、お片付けを始めるとき、書類ボックスやプラスチックケース、S字フックなど、「収納用品をそろえなきゃ!」と雑貨屋さんに走ってしまう、なんてことはありませんか。収納用品を買うのは最後の最後です。先に用意してしまったときによくある失敗が、「ボックスを並べると隙間ができた」「高さと棚の高さが合わない」「思っていた以上にモノがあってボックスが足りない」など。暮らしながら、お二人の定番アイテムを見つけてくださいね。
小さな気持ちよさを積み重ねて
完璧を求めすぎると息切れして、片付け自体を嫌いになってしまうことも。そんなことにならないように、例えば1日15分だけ、引き出し1段だけなど、片づける時間や場所を細かく区切っておくと片づけスイッチを入れやすいのではないでしょうか。小さな気持ちよさを少しずつ積み重ねて、お片付けを楽しんでくださいね。
結婚式アイテムの特等席を準備
結婚式の写真やウエルカムボードなど、お二人にとって大切なモノにはぜ特等席を用意してあげましょう。これから家族が増えると、そこに置きたいモノも増えてきます。飾れるスペースを広げていければいいのですが、スペースを決めておきモノがあふれてきたら何かをしまうようにするなど、ルールを決めておくと思い出をいつも美しくディスプレーできます。
実は私、結婚当初に「私ばかりが片付けてない?」とイライラしていたタイプ。私が散らかっていると思ったとき、パートナーはまだ大丈夫と思っていたようです。その違いに気づくと、ストレスがスーッと軽くなりました。パートナーにも少しなれたような気がします。せっかくの新生活、お片付けでイライラしていやな雰囲気になるなんてもったいない。生活しながら、片付けでお二人とも気持ちのよい空間をつくってくださいね。
整理収納アドバイザー1級/整理収納教育士/親・子の片づけインストラクター2級
「モノと頭の中を整理して心をスッキリ!」をモットーに、片付けのアドバイスやコラム執筆、講演などを行っています。