挙式後ももっと素敵な毎日に♪お片付けステップ2“モノの整理”
お片付けを二人で楽しむために「ココロの整理」がすんだら、次は「モノの整理」です。今回は、お二人とって心地よい暮らしを叶えるために、モノをどうやって減らしてしまうのかについて考えます。
収納は多いほどいいってホント?
新居を探すとき、収納の多さもポイントの一つに挙げる方も多いはず。収納が多いとモノをたくさん収納できますし、スッキリとしそうですね。ですが収納があるばかりに、本当は必要ないモノまで上手に収めてしまっているケースもあります。必要なモノとそうでないものが紛れてしまうと、本当に必要なモノを探すのに手間取り収めるのが面倒に。スペースがあると、うっかりとモノが増えてしまいます。
なぜそれを持っているの?
片付けはスペースの問題ではなく、そこに暮らす人のモノの持ち方が重要になります。あなたのバッグの中身を全部出してみましょう。お財布、スケジュール帳などに交じってなんとなくもらったクーポン券、もう数年も利用していないポイントカードがありませんか。モノとそんなふうに向き合っていくと、持っていないといけないモノ、もう手放していいモノなど、モノとあなたとの間の関係が分かってきます。
分けて減らす
まず、あなた一人が管理する引き出しを一つ開けてみます。文房具、化粧道具などです。引き出しからいったんモノを全て出し、あなたが「毎日使うモノ」だけを引き出しに戻してみます。最初よりもモノの数が格段に減って、ほしいモノがすぐに見つかるはず。出しやすいということはもとに戻しやすく、紛失にも気付きやすくなるので重ね買いも減ります。モノの管理がしやすくなると、時間とお金の節約にもつながります。
今必要なモノをベストポジションに
モノは食品と違って腐らないので「モノが使えるかどうか」で要不要を分けると、ほとんどが「いるモノ」に。身の周りのモノは増えるばかりです。必要なモノを選び出すポイントは、「今のあなたが使うかどうか」を考えること。頻繁に使うモノが出しやすくしまいやすいと、使い勝手の良さを一日に何度も実感できて気持ちよく過ごせます。家での時間がもっと楽しくなりますよ。
持ちたい量、持てる量を知る
タオルやトイレットットペーパーなどのストック品は、つい増えてしまいがちです。例えばトイレットペーパーは使い終わったロールを1カ月間分取っておき、1カ月の使用数を把握してみましょう。安心できるストック量が分かると、買いすぎを防ぐことができます。タオルの数は、タオルを収めるスペースに何枚入るのかを実際に試してみます。必要な量と収納できる量のどちらを重視するかはご家庭によりますが、「わが家の適正量」を決めておくとモノを管理しやすくなります。
使うことを考えてしまう
モノを持つ目的は、保管しておくことではなく使うことです。そのモノを使う時、どこにあれば便利かを考えます。リビングで使うモノはリビングに、洗面台で化粧をするなら寝室の化粧台ではなく洗面台にあった方が便利です。このようにして家の中のモノを使う場所に動かしてみます。収納したいモノの数と収納スペースのバランスを取ってモノの量を調整し、収納量を増やしたい、取り出しやすくしないと思ったときが収納グッズの出番です。
シンプル習慣を継続
キレイに片付いたら、使って戻すというシンプル習慣を継続できてこそ成功です。取りにくさを感じたり出しっ放しになるモノがあれば、置き場所や収め方があなたに合っていないのかもしれません。一度決めた片付かけ方でも、勤務時間の変更によって家の中の動き方が変わったり、食の好みの変化で使うお皿が変わったり、お子様の成長に応じて手を伸ばせる高さも変わってきます。片付けでは見直しがとっても大事です。
とりあえず紙袋が大活躍
収納用品の代わりに使えるのが紙袋。引き出しや棚の高さに合わせて、袋を内側に折り曲げて使います。お祝いのプレゼントいただいたときの大きめの箱も、紙素材なら箱を2つに切り分け、重ね合わせれば幅を調整できます。これらをしばらく使いながらわが家に必要な収納用品やサイズが分かってきたら、それに見合うグッズを買い物に。ですが、紙も意外に丈夫で汚れたら捨てることもできるという使い勝手のよさも重宝します。
「今、私が使うモノは何?」「使うときにどこにあればいい?」と片づけるときの考え方を少し変えることで、置き場所が変わり、モノが動き、人の動きも変わってきます。ちょとした心理ゲームのような感じがしませんか。自分が変わる、パートナーが変わる面白さを体感しながら、お片付けを楽しんで続けてくださいね。
この記事を書いた人:梶津 利江
整理収納アドバイザー1級/整理収納教育士/親・子の片づけインストラクター2級
「モノと頭の中を整理して心をスッキリ!」をモットーに、片付けのアドバイスやコラム執筆、講演などを行っています。