メリハリボディーと産めるカラダを手に入れよう<レシピ付>
大事な結婚式に向けて、最高に美しい自分を手に入れたいですよね。結婚が決まってから、ボディーメンテナンスのためにダイエットをする花嫁さんは多くいます。でも、ちょっと待って!本当に体重を落とさないといけないの?ウエストが引き締まったメリハリボディーを手に入れることと体重を落とすことは必ずしも同じではありません。無理なダイエットは将来妊娠するにはリスクが高すぎるということをご存知ですか?
健康に妊娠しやすい身体づくりための基本知識
「妊活」にはまず自分のBMIと体脂肪率に注目することが重要。
BMIとは身長と体重から算出される体格指数のことです。BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)の計算式にあてはめて計算します。妊娠を考えた時の理想BMIは21で、不妊のリスクが低下する妊娠推奨BMIは20~24と報告(一般社団法人ラブテリ)されています。BMIスコアが高いと排卵障害や卵巣年齢の高齢化(実年齢に比べて卵子の数が少ない)のリスクが高くなります。逆にBMIが19未満になると不妊や赤ちゃんが小さく生まれてくる低出生体重児のリスクが高まります。
体脂肪率は20~27%が最も排卵性不妊のリスクが少ないとされています。これより多くても少なくても月経不順や排卵障害などのリスクが高まります。
つまり、太りすぎでもやせすぎでも複雑なホルモンの影響で排卵しにくくなると言えるのです。「いつかは産みたい」と考えているなら、BMIと体脂肪率に注目して生活習慣をマネージメントすることが大切だということを頭に入れておきたいですね。
痩せることではメリハリボディーは作れない!?!
メリハリボディーを手に入れるために「もっと瘦せなきゃ」と思っている女性は多いもの。でも待って!痩せれば理想のボディーを手に入れられるのでしょうか?答えはNOです。体重さえ落とせば必ず理想のボディーを手に入れられるとは限らないのです。
日本女性の摂取カロリーは終戦直後以下で、痩せ率にいたっては途上国と同程度と言われています。実際には脂肪によって太って見えるというよりも、姿勢やゆがみの他、むくみ、たるみ、ガス(便秘)などが原因になっていることが多いのです。巡りの悪さや冷えによるむくみやたるみ、便秘によりガスがたまったためにおこるポッコリお腹を一気に予防・解決してくれるのが筋肉量を増やすこと。
筋肉には血液やリンパ液を押し流すポンプの役割がありますからむくみ解消に役立ちます。また、コアの筋肉がついていれば腸を刺激することもできるのでガスがたまりにくい身体になりポッコリお腹も解消します。また、皮下脂肪も筋肉を動かすことで効率よく燃やすことができます。「下肢筋肉量の多い人は、卵巣年齢も高い」という研究報告(タニタ体重科学研究所)もありますから、筋肉をつけることはメリハリボディーを手に入れるだけでなく「産めるカラダ作り」のためにも大切な要素になるということになります。
筋肉をつける方法は運動ともう一つは・・・・
筋肉を増やすには運動することが大切というのはみなさんもご存じだと思います。もう一つ大切な要素として食事があります。運動によって損傷した筋肉は栄養素によって補修されます。その繰り返しによって筋肉は鍛えられ、引き締まったボディーを手に入れることができるのです。
筋肉の補修に必要な栄養素が「たんぱく質」。たんぱく質は、肉、魚、卵、大豆製品に多く含まれています。食事を制限するダイエットをすると、たんぱく質が不足してしまい筋肉が衰え、結果的に太って見える体型を作ってしまう可能性があります。たんぱく質は筋肉の他、美しい肌やつややかな髪の材料にもなります。
また、女性ホルモンをはじめとするさまざまなホルモンの材料にもなりますから、妊娠力を高めるためにもたんぱく質の十分な摂取が必要になるのです。目安としては毎食片手手のひら1枚分のたんぱく質を摂取することをおすすめします。毎食、肉、魚、卵、大豆製品がきちんと摂れているかを確認してみてくださいね。体脂肪率35%以上、BMI25以上という軽度肥満タイプの人は別として、理想のボディーと産めるカラダを手に入れるためには、『食事を制限する』という選択ではなく『食べて必要な栄養素をきちんと摂る』ということが必須です。
(参考文献)「美人の食卓は1日2000kcal」細川モモ著 講談社
【花嫁ごはんレシピ】
いちご豆乳甘酒
(材料 1人分)
甘酒 100ml
豆乳(無調整) 50ml
いちご 2粒
(作り方)
①いちごは粗く刻む。
②甘酒と豆乳をグラスに入れて混ぜ、上に①をのせる。
(コメント)
たんぱく質を多く含む豆乳。ちょっぴり苦手な人も甘酒と合わせると飲みやすくなります。腸内環境を整えてくれる甘酒やビタミンCが豊富ないちごを合わせれば、きれいになるための栄養をチャージできるおやつになりますよ。
出典:http://www.everydayhealth.com/hs/crohns-disease-treatment-management/what-to-eat-dietitian-tips/
この記事を書いた人:
ウェルネス栄養サポート 代表/主任管理栄養士 藤岡華代
管理栄養士、広島市認定食農コーディネーターなど。幅広い世代に向け具体的で実践しやすい食事指導を行っている。
http://www.local-fan.or.jp/