プレ花世代は老化のプロセスに入ってる!?【管理栄養士】が教えてくれた老化防止の花嫁ごはん
前回は、大事な結婚式に向けて、最高に美しい自分を手に入れるための食事からのボディーメンテナンス法をお伝えしました。
前回記事はこちら
引き締まったメリハリボディーはもちろん、化粧ノリのよい潤いのある艶やかな素肌も手に入れたいですよね。20歳を過ぎたら老化のプロセスに入っていると考えましょう。
美肌を手に入れるためには、「まだアンチエイジングなんていう歳でもないし・・・」と思うのではなく、食生活を見直し、整えることでアンチエイジングをすることをおすすめします。
老化のプロセスはすでに始まっている!?3つの老化原因
一つ目は『酸化』。簡単に言うと、喫煙や紫外線、過度な運動、ストレスなどが原因で細胞が錆びることです。酸化予防に心がけたいのはカラフルな食事。野菜や果物の色素や香りにはフィトケミカルと呼ばれる抗酸化物質が含まれています。1食に5色以上を目指してみてくださいね。
二つ目は『糖化』。糖化は、食事から摂取した糖がたんぱく質と結びついて焦げてしまう現象です。糖化の影響を一番受けるのはコラーゲンで、肌のくすみや黄ばみの原因になります。
一度糖化が進んでしまうと、自然に元に戻るということはないため予防が大切です。糖化を予防するためには、血糖値をコントロールすることが大切です。
ポイントは①朝食をとること②低GI食品を選ぶこと③野菜から食べ始めることです。食事回数の他、何をどう食べるかがカギになります。
三つめは『炎症』。炎症は体内に入ってきた異物を出そうとする反応で、くしゃみや咳、花粉症も炎症反応の1つです。
炎症を予防する食事のキーワードは『油』。外食や惣菜の揚げ物やフライドポテトの他、スナック菓子などに含まれる酸化した油は体内で炎症を促進してしまいます。
反対に、炎症を沈めてくれる働きがある油があります。それが、魚に含まれるDHAやEPAといった必須脂肪酸の「オメガ3」です。
ニキビや湿疹などお肌のトラブルが気になる人は、揚げ物など「高脂肪食」を控え、オメガ3を含む魚をはじめ亜麻仁油やエゴマ油などを積極的に摂りましょう。ただし、オメガ3は酸化しやすいため、加熱調理には向きませんから油はドレッシングで摂るのがおすすめです。
美肌だけじゃない!妊活にもアンチエイジングが大切
3つの老化の原因は『酸化』『糖化』『炎症』でしたね。この3つの老化の要因は肌に悪影響を与えるだけでなく、卵子や精子にも影響して質を低下させてしまいます。
将来妊娠を考えている人は特に食事に気を付けて『酸化』『糖化』『炎症』から身体を守ることが大切です。
朝食をとる習慣のない人は、飲むヨーグルトや豆乳、バナナなどでもいいので少しでも口にしてみましょう。それだけで、昼食時の血糖値の急激な上昇が抑えられ糖化予防になります。
魚を食べることが少なく肉を食べることが多い人は、魚を食べるように心がけてみてください。定食屋さんでは魚がメインのメニューを選んだり、パスタ屋さんではペペロンチーノではなくペスカトーレを選んでみましょう。
冷蔵庫の中にシラスやサケフレークを常備しておき、おにぎりの具にするのもよいですね。
オメガ3をチャージして炎症予防しましょう。普段の食事で一番意識したいのはカラフルな食事。カラフルな食事を意識することで抗酸化作用をもつ野菜や果物を自然と摂りやすくなり、酸化予防にもなります。
また、カラフルな食事は自然とバランスのよい食事に近づけることができます。潤いのあるつややかな美肌と産めるカラダを手に入れるためにも、食事のポイントをおさえてアンチエイジングを意識することが大切です。
(参考文献)「美人の食卓は1日2000kcal」細川モモ著 講談社
【花嫁ごはんレシピ】
鰆とフレッシュトマトのソテー
(材料/2人分)
サワラ(切り身)2切れ、ミニトマト8個、ニンニク1片、イタリアンパセリ1本、白ワイン大さじ1、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ1/3、しょうゆ小さじ1/2、黒コショウ適量、小麦粉適量、ベビーリーフ適宜
(作り方)
- ミニトマトは半分、ニンニクは薄切りにする。
- サワラは水気を拭いて塩と黒コショウをふり、小麦粉を薄くはたく。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかけ、ニンニクがきつね色になったら取り出す。
- ②のサワラを③のフライパンに入れて中火で動かさずに焼く。周りが白くなり焼き色がついたら返し、白ワインとトマトを入れて完全に火が通るまで焼く。
- 最後にしょうゆと適当な大きさにちぎったイタリアンパセリを入れる。ベビーリーフとともに皿に盛り付け、仕上げに③のニンニクを散らす。
(ポイント)
サワラにつける粉が厚いと口当たりが悪くなります。また、カリッと仕上げるには粉を付けた後、すぐに焼くこともポイント。
TOP画像出典:https://www.ihirenutrition.com
この記事を書いた人:
ウェルネス栄養サポート 代表/主任管理栄養士 藤岡華代
管理栄養士、広島市認定食農コーディネーターなど。幅広い世代に向け具体的で実践しやすい食事指導を行っている。
http://www.local-fan.or.jp/