なるほど!がいっぱい 伝えたいことを伝える 花嫁の手紙の書き方 その2
感謝の気持ちを伝える手紙に、細かい決まりごとなんてありません。どんな手紙だって受け取る側には宝物です。その気持ちをきちんと伝えるために注意しておきたいこと、そして、感動をさらに膨らませるためのコツがいくつかあります。
プラスな言葉に変換
人生のスタートの場面ですから、エピソードは明るく感じよく、将来の輝く希望をイメージさせるような表現でまとめたいもの。「お母さんに怒られてばっかりで」ということも、「お母さんが厳しく言ってくれた理由が今ならわかる。私のために…」といった感じ。愛情を感じられますよね。
スピーチなどでも人を紹介する場合にも気を配りたいポイント。
- 空気が読めない→集中力が高い、
- 小心者→慎重な人
- しつこい→粘り強い
といった感じです。
忌み言葉を知っておく
お祝いの席にはふさわしくない言葉「忌み言葉」があります。最近はあまりうるさく言われなくなりましたが、お友達には大丈夫でも、「お祝いの席でそんなことを…」とまゆをひそめる方もいるかもいるかもしれません。
忌み言葉を使って不快な気持ちを与えてしまうよりも、できるだけ避けておきたいですよね。こんな言葉も忌み言葉!?と驚きの言葉もあるので、一度知っておくといろいろな場面でも役に立ちますよ。
縁起の悪さを連想させるもの
- 別れを連想させる表現…切る、別れる、壊れる、破れる、戻る、失うなど
- 悲しみを連想させる表現…涙、患う、倒れる、死ぬなど
うっかり使いがちなのが、重ね言葉。「またまた」「重ね重ね」は、「結婚を返す」ことをイメージさせるため、使わない方がよいとされています。親族の挨拶で、「重ね重ね…」ではなく、「なにとぞ、なにとぞ…」という言葉を聞いたことがありませんか。
うちわネタに注意
花嫁の手紙は両親に渡すものですが、披露宴で披露するのであればゲストへの配慮も必要です。ゲストには、家族や親せきだけでなく、会社の上司、ご近所の方もいるかもしれません。ゲストの気分を害する内容、表現は避けましょう。
そして、誰にも分かるように説明を添えることも大事。内輪だけが分かるような話では、分からないゲストが白けてします。こうしたゲストへの配慮もおもてなしの一つ。しっかり楽しんでいただきましょう。
ありのまま素直な自分で
花嫁の手紙は、披露宴での最大の見せ場ともいえる感動のシーン。ゲストも注目しています。そんなシーンでたった一人、手紙を読み上げるのですから、緊張して思うように読めないことがあっても当たり前。でも安心してください。
ゲストにとって、上手に読めなくても、涙で読み進められなくても、その姿だって感動的なんです。とはいっても、練習は大事。書き言葉と話し言葉は違います。実際に読んでみて、できればそれを録音して聞いてみるとよくわかります。
コピーをとっておく
せっかく書いた手紙を、結婚式の準備の忙しさで忘れてしまったり、なくしてしまうこともあるかもしれません。念のためにコピーをとっておき、式場の担当者に預けておくと安心です。
また、そのコピーは自分にとっての記念品にもなります。私も10年たって読み返してみました。初心を思い出すというか、親になった今は親の立場で読むと以前と違う思いがこみ上げてきたり。なかなかよいものです。ずーっと取っておくので、便箋のセンスも大事です!
手紙に写真を添えてギフトに
ご両親への手紙は披露宴を盛り上げる演出の一つというだけでなく、感謝の気持ちを伝えるという最大の目的があります。普段は言えない言葉も、この機会だからこそ言えたりするもの。大事に書いた手紙は、ご両親への何よりもプレゼントになるはずです。
花束にそえて渡すのが一般的にですが、最近ではさまざまな組み合わせが生まれています。ファルベの“手紙”+“感謝状”+“思い出アルバム”をセットにしたご両親ギフト。ドレスとコーディネートできますよ。
写真/「ブライズセット」花嫁からの手紙+子育て感謝状+フォトアルバム
そっと素敵なレターセットで
人前で読まず、ご両親にそっと手紙を渡す、実家に置いていくという人もいるかと思います。その場合は、内輪の事情にも触れることができますし、言葉遣いに気を遣わず自由に本音を書くことができます。人に見せるものではないけど、とっても大切なギフトであることには変わりありません。
レターセット選びにも気持ちを込めませんか。文房具店でも見つけることができますが、ウエディングアイテム専門店ならより花嫁さんをイメージさせるもの、華やかなデザインがそろっています。写真/花嫁からの手紙 レターセット両親へのプレゼント
花嫁の手紙を全部見る
手紙はとっておきたいけど、保管しておくと物に紛れてなくなってしまう、なんてもこともよくあります。手紙自体をギフトにすることで見失うこともなく、飾っておいてふとした時に読み返すこともできます。感謝の気持ちがよみがえり、心がふわっと温かくなります。自分が書いた手紙を、将来、お子さんと一緒に読むことができたら…それも素敵ですよね。
この記事を書いた人:梶津 利江
フリーの編集者&ライター。書籍、広告媒体、ウェブなどで、企画・提案から記事作成、編集を行う。心がけていることは、情報を網羅するだけでなく、その人、出来事が持つメッセージを伝えること。整理収納アドバイザーとしても活動中。